働く人たちを対象に景気の実感を聞く先月の景気ウォッチャー調査が、8日、発表され、食品の相次ぐ値上げで買い控えが広がっているという声が多く寄せられたことなどから、景気の現状を示す指数が2か月連続で悪化しました。 それによりますと、先月は景気の現状を示す指数が51.0と前の月を2.3ポイント下回り、2か月連続の悪化となりました。 これは、円安や原材料価格の上昇などを背景に、食品などの値上げが相次ぎ、買い控えが広がっていることや、大雨などの天候不順の影響で客が減ったという声が小売店などから多く寄せられたためです。 また、2か月から3か月先の景気の先行きを示す指数も、先月は53.5と前の月を1.0ポイント下回り、7か月ぶりに悪化しました。 内閣府は悪化の幅が小さいことなどから「景気は緩やかな回復基調が続いている」という基調判断は維持しました。 しかし、景気を巡っては、ことし5月の景気動向指数が悪化