お知らせ2014.04.10 ドナ・タート『黄金の足枷(仮題)』(来年刊行予定)が、ピューリッツァー賞(フィクション部門)受賞! ドナ・タート『黄金の足枷(仮題)』(原題「The Gold Finch」)が、2014年ピューリッツァー賞(フィクション部門)を受賞しました。こちらは2015年夏頃弊社より発売予定です。 書名:黄金の足枷(仮題) 著者:ドナ・タート 訳者:岡真知子 【内容紹介】 運命は残酷だ、しかし世界から退却するわけにはいかない―--白昼の美術館爆破で物語は幕をあける。最愛の母を亡くした少年は、一枚の小さな絵画を手にしていた。母の愛した、美しく小さな名画。少年は、その絵画とともに孤独な人生をあゆみだす。亡きものへの悲しみ、どこまでも追い立てる世界、そしてかえがたき友情が、少年の心をかき乱し、次々新たな世界へと連れ去ってゆく。ニューヨーク、ラスベガス、そしてアムステルダムへ。非
期間限定サイト「村上さんのところ」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。 連日たくさんのアクセスをいただきました当サイトですが、2015年5月13日をもって、公開を終了させていただきました。当主の村上春樹さんは、しばしの休憩をとったあと、本来の小説のお仕事に戻っていらっしゃいます(当主からの最後の挨拶はこちら)。 1月15日のオープン以来、119日間という限られた期間でしたが、読者のみなさまと村上さんとの交流はたいへん面白く、そして意義深いものとなりました。3万7465通のメールをお寄せいただいたみなさん、そして、最後までご愛読いただいたみなさんに、あらためて感謝を申し上げます。 なお、当サイト上での質問者のみなさまと村上さんとのやりとりは、編集の上、新潮社より出版されます。くわしくはこちらをご覧ください。 新潮社 チーム縁の下
戒律を冒した神父はそれでも神聖なのか?酒を手放せず、農家の女と関係を持ち私生児までもうけてしまう通称「ウィスキー坊主」は、教会を悪と信じる警部の執拗な追跡を受け、道なき道を行く必死の逃亡を続けていた。だが、逮捕を焦る警部が、なじみの神父を匿う信心深い村人を見せしめに射殺し始めた時、神父は大きな決断を迫られる―共産主義革命の嵐が吹き荒れる灼熱の1930年代メキシコを舞台にした巨匠の最高傑作。 斎藤数衛 訳 出版社:早川書房(ハヤカワepi文庫) 『権力と栄光』は数年前に読んで挫折した作品である。 今回改めて読み返してみて、なぜむかしの自分が挫折してしまったかがよくわかった。 たとえば第一部などは、視点が変わってしまうため、物語を整理するのが厄介に感じるし、メキシコ革命後のメキシコの知識に乏しいということもあって、物語そのものに乗り切れないきらいがある。 物語のテーマも、キリスト教関連というこ
『知ろうとすること。』という、文庫本が出ました。 文庫本ですが、新しい本です。 最初から、文庫本のかたちで出したのです。 本を出したのは、糸井重里と、 東京大学大学院理学系研究科教授の 早野龍五さん。 ふたりは、2011年3月11日に起こった 東日本大震災の直後、 さまざまな情報が錯綜するなかで、 ツイッターを通じて出会いました。 科学的な立場をまっすぐ貫く早野龍五さんと、 じぶんのできることをしようと 自問自答する糸井重里。 震災後の態度だけでなく、 同じ時代に暮らす人として、 ふたりは互いに興味を持ち、 尊敬し合い、おもしろがり、 2013年の春先には、 「そろそろ会いましょうか」という感じで はじめて会って話をしました。 (そのときの様子は 『早野龍五さんが照らしてくれた地図』 というコンテンツになっています。) いまから1年前、 2013年の9月に早野さんが 久しぶりに「ほぼ日」を
血塗られた戦争空間としての「西部」を描く コーマック・マッカーシー『ブラッド・メリディアン』 越川芳明 十九世紀半ばの米国南西部を舞台にした小説だ。かつてのハリウッドの西部劇は、たいていこの時代の西部を扱っているが、この小説は映画でロマンチックに描かれた西部を、アメリカ人と先住民とメキシコ人の三すくみの「殺戮」や「強奪」に血塗られた戦争空間として書き直しをおこなっているという意味で、「歴史修正小説」(リンダ・ハッチョン)と呼んでもよいだろう。 十九世紀半ばといえば、米国が政治的混迷をきわめるメキシコに乗じて戦争を仕掛け、メキシコ領土の北半分をぶんどった「米墨戦争」が思い出されるが、主人公の「少年」がテネシー州の小屋から西に向かって放浪を始めるのが、まさしく戦争真っただ中の一八四七年だ。それ以降、ヨーロッパの列強から世界覇権を奪い取るために米国の仕掛ける様々な戦争を思い起こせば、この時代の西
期間限定サイト「村上さんのところ」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。 連日たくさんのアクセスをいただきました当サイトですが、2015年5月13日をもって、公開を終了させていただきました。当主の村上春樹さんは、しばしの休憩をとったあと、本来の小説のお仕事に戻っていらっしゃいます(当主からの最後の挨拶はこちら)。 1月15日のオープン以来、119日間という限られた期間でしたが、読者のみなさまと村上さんとの交流はたいへん面白く、そして意義深いものとなりました。3万7465通のメールをお寄せいただいたみなさん、そして、最後までご愛読いただいたみなさんに、あらためて感謝を申し上げます。 なお、当サイト上での質問者のみなさまと村上さんとのやりとりは、編集の上、新潮社より出版されます。くわしくはこちらをご覧ください。 新潮社 チーム縁の下
11月16日付の毎日新聞の「今週の本棚」にオリヴァー・サックス著『見てしまう人びと』の書評が掲載されました。 見てしまう人びと:幻覚の脳科学 作者: オリヴァー・サックス,大田直子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/10/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る 毎日新聞のオンライン版(無料)に登録されている方であれば、こちらからも読むことができます。 今週の本棚:内田麻理香・評 『見てしまう人びと−幻覚の脳科学』=オリヴァー・サックス著 最初、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)の"OPEN SPACE 2014"展で体験した、大きな耳を持ったキツネの話を導入にしようかと思ったのですが。これは、真っ暗な無響室(音の反響がない部屋)の中にひとりで入り、ヘッドフォンで音を聞いていると不思議な感覚に襲われるというメディア・アート。感覚遮断によって
Eric Schmidt's Book Comes Out In April - Business Insider 長らく Google の CEO であり、現在は会長職を務めるエリック・シュミットが『The New Digital Age』が来年4月に刊行されるそうな。彼の著書となると多分初めてではないか。 The New Digital Age: Reshaping the Future of People, Nations and Business 作者: Eric Schmidt III,Jared A. Cohen出版社/メーカー: John Murray Publishers Ltd発売日: 2013/04/24メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る The New Digital Age: Reshaping the Future of People,
マリオ・ジャコメッリは日本にも多くのファンを持つ、写真界を代表する巨匠。 ドキュメントでありながらモノクロの陰影が独特で、イタリアの詩から題を採った連作群が特に著名だ。彼は二〇〇〇年に没。その二か月前、姪(めい)シモーナのインタビューに応じ、その応答を本書は収めた。 話は彼の子どもの頃から始まり、カメラを持った動機、最初の撮影、各写真のテーマ、そして現在の心境へ。既に死を悟っていたようで、言葉の端々に彼の篤実さが滲(にじ)み、心と全身で対象と向き合った写真への思いが直(じか)に伝わる。 〈前に進めば進むほど、自分が何も知らないことに気付くんです〉〈真の風景写真は、大地とは大いなる母なのだと、自分一人のものでなくわたしたち全員のものなのだと理解した瞬間に生まれます〉〈写真とは常に、ひとが内部に抱えもつ痕跡や感覚や観念で書かれた書物〉〈歓喜を知らない人間が悲しみに沈むことなどできるでしょうか〉
世の中に炒めものは山ほど種類がありますが、「炒めものを一つ選ぶならペペロン炒め」と、僕は確信するわけです。 「ペペロン」とはイタリア料理「ペペロンチーノ」を略したもので、オリーブオイルとニンニク、赤唐辛子がベースであることを意味します。ここ...
木村政雄さんの私の1冊「金閣寺」三島由紀夫 | NHK 私の1冊 日本の100冊 木村政雄については名前くらいしかしらない。 ⇒木村政雄 - Wikipedia 今回は、ようするに、100冊のうち1冊は三島を出さなくてならないだろうということで、どう直球的にクセ弾を出すかという揚げ句の出来だったのでないだろうか。辛うじて合格ラインというか、三島の問題を際どく逃げたという印象だった。 木村政雄が三島を読めているかについては言うに野暮に思えるし、実際語るところを聞けば、あの時代の、つまり団塊世代の述懐という以上はない。 三島由紀夫については、私はまだ大きな課題を果たしていない部分があるが、ざっくりいうと、昭和という時代の特殊な心の傷ではあってもそれほどたいした文学者ではないなと思うようになった。こういうと、変な弾が飛んでくるかもしれないが、文章がうまくない。一種の美文というか、表面的にはきれい
「SPUR」で新連載が始まりました。旧連載「マンガの中の◯◯男子図鑑」では「男子」に焦点を当ててマンガを紹介してきたのですが、新連載「マンガの中の私たち」では「女子」を軸にマンガを紹介していきたいと考えています。引き続きご贔屓に。 [asin:B00HE6TXM4:detail] 第1回のテーマは池辺葵先生の新刊『どぶがわ』です。 どぶがわ (A.L.C.DX) 作者: 池辺葵出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2013/11/15メディア: コミックこの商品を含むブログ (12件) を見る これは本当にすごいマンガです。11月発売の本作は、雑誌や『このマンガがすごい!』などの主なランキングものには惜しくも間に合わなかったのですが、ワタクシ的には今年のベストです。 谷底の臭気漂うどぶがわのほとりに安息の場所を見出した老婆の清貧な日常と、彼女が見る白日夢が本作の主な舞台。白日夢の中の彼女は
前から気になっていたエマニュエル・ボーヴの「ぼくのともだち」が白水Uブックスから出ていたので購入。あと「図説 死因百科」。色んな死因を蒐集した本で、これによると、アメリカでは年間に3761人がマスターベーションでこの世を去っているとのこと。百科事典の体裁をとっているので、どのページから読んでも楽しめるのが良い。 ぼくのともだち (白水Uブックス 184 海外小説の誘惑) 作者: エマニュエルボーヴ,渋谷豊出版社/メーカー: 白水社発売日: 2013/07/02メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る図説 死因百科 作者: マイケル・ラルゴ,橘明美(監訳),臼井美子,荷見明子,坂田雪子,竹若理衣,長谷川由布子,吉川綾香出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2012/06/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログを見る
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