英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の編集長を2005年から20年まで務めた著者は在任中、世界を飛び回り、多くの権力者にインタビューを試み、克明に記録してきた。現場に居なければ知り得ないエピソードで彩られた回顧録である。環境政策に熱心なロンドン市長として知られたボリス・ジョンソン氏は会食後、自転車で帰ると言って辞去したはずなのに著者は「自転車を折りたたんで燃費の悪いタクシーに乗り込むところ」を
ジョン・レノン、スティーヴィー・ワンダー、ビリー・ホリデイの名曲に隠された真の意味とは? ピーター・バラカンがロック、ソウル、ブルースの英詞を新訳、行間に隠されたメッセージにせまる。書籍『ロックの英詞を読む──世界を変える歌』が集英社インターナショナルから5月26日発売 反戦、人権問題、普遍の愛などについて書かれたメッセージ・ソングを翻訳し、英語表現について詳細に解説。曲の背景にあるストーリーを紹介します。また44枚の関連ディスクガイド、日常英会話表現、「英語の発音が良くなる」コラム付き。 ●『ロックの英詞を読む──世界を変える歌』 (収録曲) ・「ア・チェインジ・イズ・ゴナ・カム」(サム・クック) ・「ビコ」(ピーター・ゲイブリエル) ・「ブラック、ブラウン・アンド・ワイト・ブルーズ」(ビッグ・ビル・ブルーンジー) ・「コンペアド・トゥ・ワット」(レス・マキャン&エディ・ハリス) ・「デ
いや、デジタルを否定するつもりなんか、毛頭ないです。世の中いろんなことが急速に便利になってきているし。今後もあらゆる産業がデジタルテクノロジーとは無縁でいられないだろうし。いま皆さんに拙稿を読んでいただいていること自体、その恩恵ですし。 でも、ビッグデータでマーケティングの意思決定がすべて自動化できるなんて話はやっぱりアヤシイし、デジタルテクノロジーの粉をチャッチャと振りかければ「イノベーションが、一丁上がり」みたいな風潮があるとすれば、ちょっと違うんじゃないかなぁと思うんです。 経営学者の野中郁次郎先生はイノベーションの背景に「組織と個人」「形式知と暗黙知」、ふたつの相互作用を見いだしました。数値データに代表される客観的でデジタルな形式知だけでなく、直感や経験のような主観的で身体的な暗黙知がイノベーションには欠かせないことを明らかにしたのです。2013年に出版された『The Oxford
1月7日にフランスで諷刺新聞『シャルリー・エブド』(チャーリー・ブラウンにちなむ名前なので『週刊チャーリー』と訳したいところ)による預言者ムハンマドの諷刺画に怒ったイスラム過激派が編集部を襲撃して5人の諷刺画家やライターを含む12人を殺害、並行して起こったユダヤ系食品店での人質立てこもり事件なども含めて、最終的に犠牲者は17人に上った(イスラム教徒も含まれる)。 『シャルリー』は1968年5月革命世代によるアナーキズム系の全方位斬りまくり諷刺新聞、前身が『Hara-Kiri』だったことからも推測できるように決して良識派の媒体ではない。筑紫哲也がインターネット上の匿名掲示板に溢れる書き込みを「便所の落書き」と呼んだことがあるが、あえて言えば『シャルリー』も「便所の落書き」に類するものだ。しかし、そもそもジャーナリズムや諷刺は「便所の落書き」から発生したと言うべきではないか。「便所の落書き」で
発売されるやいなや大きな反響を呼んでいる、『数学する身体』。お待ちかねの客員レビュー第三弾は、はてな株式会社の近藤淳也さんが登場。「数学は情緒だ」という独立研究者・森田真生の言葉を聞いた時、近藤さんが直感的に感じたものとは何だったのか? (HONZ編集部) ※客員レビュー第一弾、第二弾 森田くんが初めて書いた本。「数学する身体」。 わざわざ「本を届けたいので」と、会社の近くまで足を運んでくれて、ランチを共にしながら渡してくれた本。 構想ができてから書き上げるのに4年かかったという本。 もともと、文章を書くときにはとんでもなく集中して、丁寧に言葉を積み上げて、何度も何度も読んで味わえるような、スルメみたいな精緻な文章を書く森田くんが、初めて1冊の本を書いた、という本。 もうそれだけで、読む前から、これはすごい本だ、ということは分かっていた。 すごいというのは、とにかく、中身云々の前に、通常で
はじめに 反知性主義をめぐる本を3冊読んだので、その話をちょっと書こう。なぜそんなものを読もうと思ったかというと、『現代思想』の「反知性主義特集」に対するアマゾンのレビューがぼくのツイッターでちょっと話題になっていたからだ。 「彼らは反知性主義だ」と規定する知性は知性主義的なのか? ぼくはこの特集を読んでいないし、読むつもりもない。が、このレビューの主張はよくわかると同時に、この特集のスタンスについて疑問が湧いてきた。 というのも、このレビューを信じるなら、この特集での「反知性主義」というのは、「自分とちがう考え」のことらしく(たとえば原発推進とか安部政権評価とか)、そしてそれを「反知性主義」と呼ぶのは、要するに「バーカ」というのをご立派に言い換えているだけらしいからだ。 さて、まずぼくはこの手の言い換えが嫌いだ。ぼくはしばしば、バカをバカとはっきり言うので、性格が悪いとか下品とか言われる
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何も起こらないはずだった ◆『Novel 11,Book 18』/ダーグ・ソールスタ/著 村上春樹/訳(講談社/税抜き1600円) ダーグ・ソールスター『Novel 11,Book 18』と聞いただけでは手が出ない。村上春樹訳というから、読んでみた。これは何とも不思議な小説であった。 著者はノルウェーの作家だ。作品の舞台もノルウェーが中心。タイトルは、11冊目の小説、18冊目の著書を意味する、というから人を食っている。主人公のビョーン・ハンセンは、市役所の安定した職につき、後顧の憂いはない。ただし14年一緒に住んだ恋人とは別居中。別に妻と息子もある。 恋人とはアマチュア演劇集団で働いた時期もあった。しかし今は一人住まい。ドラマ性は少なく、読者の予断を許さない。彼らは一体幸せなのかと疑問を持つ頃、何かが動き出す。長く離れて住む息子の出現と同居。そこから事態は思いがけない、起こりえないような展
J-WAVE平日(月~木)朝の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」 (ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「NESCAFÉ MEET AT BOOK CAFÉ」。 12月15日のオンエアでは、ブック・ディレクターの幅允孝さんが、 今おすすめの新書を紹介しました。 ブック・ディレクターであり、選書集団「BACH」の代表でもある幅允孝さんが今、 おすすめする本は『寝るまえ5分のモンテーニュ 「エセー」入門』です。 モンテーニュと言えば、フランスのルネサンスを代表する哲学者であり、 モラリストとしても知られています。実のところ、 哲学と聞くだけでアレルギー反応を起こす人も多いと思いますが……。 「ギューッとモンテーニュの言葉に、今の僕らがフォーカスできるところが、 すごく面白い本だと思います。言葉が言葉だけで終わっていなくて、 ちゃんと、僕らの日々の生活に作用するものと
ユーザインタフェース研究分野の第一人者にして発言小町の愛好者としても知られる増井俊之さんだが、今月新書を出すとな。 スマホに満足してますか? ユーザインタフェースの心理学 (光文社新書) 作者: 増井俊之出版社/メーカー: 光文社発売日: 2015/02/17メディア: 新書この商品を含むブログ (10件) を見る 増井さんの単著となると、『インターフェイスの街角』が2005年だから、実におよそ10年ぶりということになる。 新刊の内容は、以下の最近の記事が参考になるはずである。 「みんなジョブズに騙されている」増井俊之教授が進歩の止まったコンピュータのUIを問い直す【TechLIONレポ】 - エンジニアtype 数理的発想法:Open Middleware Report Web:日立 新刊は『まだスマホで消耗してるの?』とか『スマホ・バカ』のような釣りタイトルはどうだったろうか……と書く
期間限定サイト「村上さんのところ」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。 連日たくさんのアクセスをいただきました当サイトですが、2015年5月13日をもって、公開を終了させていただきました。当主の村上春樹さんは、しばしの休憩をとったあと、本来の小説のお仕事に戻っていらっしゃいます(当主からの最後の挨拶はこちら)。 1月15日のオープン以来、119日間という限られた期間でしたが、読者のみなさまと村上さんとの交流はたいへん面白く、そして意義深いものとなりました。3万7465通のメールをお寄せいただいたみなさん、そして、最後までご愛読いただいたみなさんに、あらためて感謝を申し上げます。 なお、当サイト上での質問者のみなさまと村上さんとのやりとりは、編集の上、新潮社より出版されます。くわしくはこちらをご覧ください。 新潮社 チーム縁の下
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