今年(2018年)は災害が相次ぎ、被災地の復興や生活再建がいっこうに進まない。6月に震度6弱の地震に襲われた大阪北部では5カ月たった今でも屋根の修繕が進まず、ブルーシートで覆われた家が目立つ。建設・建築業界の人手不足が深刻で、修繕依頼をしても1年も2年も先になってしまうのだ。地震の3カ月後に台風21号にも襲われたが、世間の関心も薄れ、いまではボランティアもなかなか来てくれない。 こうした状況に、家の修繕を諦める高齢者も現れ始めている。7月の西日本豪雨の被災地、岡山県真備町にはいま住民があまり見られない。鎌倉千秋キャスターは「ご覧のように、夜になると街は真っ暗です」とリポートする。被災者の1人は「8割の方が他の地域に移られて、ゴーストタウンのようになっています」と嘆く。 去年7月の九州北部豪雨で洪水被害に見舞われた大分県日田市では、今年9月にやっと護岸工事が始まった。市の計画では復旧工事は今