1894年に日清戦争が勃発。八重は赤十字の篤志看護婦として広島の陸軍予備病院で看護活動の指揮をとっていた。 そこにやってきたのは扇情ジャーナリストの徳富蘇峰であった。徳富は戦争を望む国民の声に沿うようなイケイケどんどんの記事を書いて、戦果を求める国民の声を増幅するFOXテレビのような役割を果たした。このフォックス蘇峰を冷ややかに見つめるのが蘇峰の弟の徳富蘆花であった。個人的には蘆花も好きじゃないけど蘇峰に比べるといいかな。 一方、山本家では年老いたサク (八重ママ) と八重がゆっくりとした時を過ごしていた。二人とも、基礎化粧品が発達していなかった明治の世にしては設定年齢を考えると肌が綺麗すぎるのではないかというどうでもいいことが気になるが、そういうことは気にしなくてもいいと思う。サクは明治29年に世を去る。それと前後してトミ (襄ママ) もヒサエも病で命を落とした。 そんなある日、八重に叙