(CNN) 米ハワイ・マウイ島の野生動物保護区にある沼の水が、鮮やかな赤紫色に変わっている。沼は沿岸部にある数少ない塩性沼沢の一つで、当局者によると水の変色は先月30日から発生。極度の干ばつで沼の塩分含有量が急激に上がった後に起きているという。 ハワイ大学に送った水のサンプルの分析から、赤紫色への変色は高度好塩菌(ハロバクテリア)が原因であることが示唆された。米魚類野生生物局が明らかにした。 高度好塩菌は単細胞生物で、グレートソルト湖や死海など塩分濃度の極めて高い水の中で繁殖する。いわゆる極限環境微生物と考えられており、極端な環境でも生存できる能力を有する。米魚類野生生物局によれば、この場合は海水の2倍に相当する沼の水の塩分量がそうした環境に該当するという。 干ばつの影響で、当該のケアリア沼に流れ込む淡水の量も減少。塩分濃度の増加に拍車がかかり、高度好塩菌の一段の繁殖につながった。 マウイ