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ブックマーク / number.bunshun.jp (7)

  • アイルランドも日本も欺いた大勝利。弱点すら伏線にしたジェイミーの策。(生島淳)

    正直、勝つとしたらハイスコアのゲームだと思っていた。前半からジャパンが積極的にボールを展開してトライを取る。アイルランドはスクラム、ラインアウトのセットピースから寄り切りを狙う。 加えて、9月とはいえまだまだ蒸し暑い日列島、日が中7日、アイルランドが中5日の試合となれば、相手が疲弊するのは計算できた。 結果、取りつ取られつの大熱戦になってこそ、勝機があると思っていた。 ところが、ジャパンはこれまでのジャパンではなかった。これまで散々重視してきた、戦略的なキックをあっさり放棄した。 試合の入りからポゼッションを重視し、とにかくアタックを繰り返す。しつこいほどに。 ここまで徹底してくるとは予想していなかったし、このしつこさが昨年11月、炎のタックルでオールブラックスを破った魂のアイルランドを疲れさせた。 相手の予想を裏切る、という共通点。 この番狂わせ、4年前の南アフリカ戦と共通することが

    アイルランドも日本も欺いた大勝利。弱点すら伏線にしたジェイミーの策。(生島淳)
  • 「夢なのか、現実なのか……」清原和博は甲子園決勝で何を見たか。(鈴木忠平)

    金足農業、最後の打球がライトへ上がった。白球をつかんだ大阪桐蔭の選手たちが、グラウンドの真ん中に歓喜の輪をつくる。 その瞬間、清原氏は立ち上がり、何かに引き寄せられるかのように身を乗り出した。かつてのPL学園に代わって最強の称号を手にする大阪代表校、すべてを出し切った秋田の県立校、そして拍手に包まれる甲子園球場、スタンド最上部から、それらをい入るようにじっと見つめていた。 清原氏はなぜ、甲子園へきたのか。何を求めてきたのか。 甲子園に行けたら何か変われるかも。 「甲子園に行きたいです。100回目の夏、甲子園に行けたら、何か変われるかもしれない。そう思うんです――」 清原氏から、最初にその言葉を聞いたのは去年の終わり頃だったと記憶している。 覚醒剤取締法違反で逮捕されてから2年が経とうとしていた。薬物依存症と、それに伴う病はかつての英雄を別人にしていた。 朝起きて、布団から立ち上がること

    「夢なのか、現実なのか……」清原和博は甲子園決勝で何を見たか。(鈴木忠平)
  • 田澤純一は日本代表に呼べるのか?悪しき“ルール”と現実のギャップ。(鷲田康)

    球界を経ずにアメリカに渡って5年、レッドソックスのセットアッパーとしての地位を築いた田澤。今季は自身初のワールドシリーズ出場も果たした。 日シリーズの陰で静かに進んでいるのが、11月8日から台湾で行なわれる親善試合に向けた日本代表の選手選考である。 元ソフトバンクの小久保裕紀監督が就任し、その初陣となる台湾代表との試合は、2017年に予定されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)をにらんだ戦いのスタートとなる。そこで代表チームも26歳以下の若手を中心に編成。阪神・藤浪晋太郎投手、巨人・菅野智之投手、ヤクルト・小川泰弘投手らのルーキーやアマチュア選手の名前も候補として挙がり、4年後のベスト布陣を念頭に置いた選手構成となる。 また主将にはオーバーエージ枠として28歳の楽天・嶋基宏捕手を選任。次回以降の代表選考で選手の入れ替わりは大いにあるだろうが、おそらく嶋に関してだけはケガなど

    田澤純一は日本代表に呼べるのか?悪しき“ルール”と現実のギャップ。(鷲田康)
  • 中継ぎ投手・上原浩治が絶好調!数字が証明するMLB屈指の凄さとは?(菊地慶剛)

    もはやレッドソックスのベンチ内での名物と言ってもいい、上原浩治投手のハイタッチ。笑顔でベンチ内のムードを盛り上げる。 メジャーリーグの開幕から3週間。今シーズンは開幕から日人投手たちの活躍が目立っている。その中でここまでのMVPを選ぶとするならば、今年からレッドソックスに移籍した上原浩治投手を挙げたい。 もちろん読者の中には異論もあるだろう。 例えば、勝利数、防御率ともにア・リーグのトップ争いをしているレンジャーズのダルビッシュ有投手はもちろん、ここまで抜群の安定感を誇るマリナーズの岩隈久志投手の存在も捨てがたいのは事実だ。ただチームに及ぼす影響力という面では、現在、激戦区のア・リーグ東地区で首位を走るチームへの上原の貢献度は計り知れないものがあることを忘れてはならない。 岩隈やダルビッシュのような先発投手ではなく、またセーブ機会に登板する抑え投手でもない、“中継ぎ”の上原が、日で大き

    中継ぎ投手・上原浩治が絶好調!数字が証明するMLB屈指の凄さとは?(菊地慶剛)
    bumble_crawl
    bumble_crawl 2013/04/30
    いい記事。
  • 敗因は内川、阿部、能見ではなく……。侍の夢を砕いた“第2先発”への固執。(田口元義)

    能見は準決勝プエルトリコ戦に2番手で登板すると、7回に痛恨の2ランHRを被弾。「マウンドの硬さは関係ない。打たれたわけですから」と悔しさを滲ませた。 1対3――。 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)3連覇の夢が散ったサンフランシスコの夜。プエルトリコとの準決勝では、その敗因が浮き彫りとなってしまった。 それは、8回裏の内川聖一の走塁ミスではなく、この試合で3度、得点圏でのチャンスで凡退した4番の阿部慎之助でもない。 全ては7回表に許したあの一発。結果的にダメ押しとなってしまった2ランだ。 打たれた能見篤史が戦犯というわけではない。問題は、なぜ決勝ラウンドという最終局面で、しかも、ビハインドの場面で「第2先発」という役割に日ベンチはこだわってしまったのか、ということだ。 第2先発と呼ばれる2番手投手は、この大会でことごとく打たれた。それは、数字にもはっきりと表れている。

    敗因は内川、阿部、能見ではなく……。侍の夢を砕いた“第2先発”への固執。(田口元義)
    bumble_crawl
    bumble_crawl 2013/03/20
    『曖昧な判断があったが故にブルペンで待機する2番手投手の負担が増していった』曖昧な指示や判断は従う方に負担を強いるという、なんか色々と身につまされる大会だった。
  • 足で勝って、足で負けた侍ジャパン。あの8回裏の重盗シーン、全真相。(鷲田康)

    「連覇してくれた選手の方々もいらっしゃいましたし……そういうものを全部、自分が止めたような気がして申し訳ないです」と責任を全部ひとりで背負うようなコメントを残した内川。 その瞬間に三塁側の日ベンチはもちろん、スタンドの日応援団、そして記者席も一瞬声を失ったような沈黙が流れた。 準決勝のプエルトリコ戦の土壇場に起こった痛恨のミス。1-3と2点差としてなお1死一、二塁で一塁走者の内川聖一が飛び出してアウトになったプレーは、ある意味、今回の日本代表の強さと脆さを象徴するようなものであったように思う。 苦戦した1次ラウンドのブラジル戦、2次ラウンドの台湾戦と、この8回から試合が動いて、日に逆転への道は広がっていた。 もう一度、問題の場面を整理してみよう。 3点を追う8回。 当然、ファンだけではなく日ベンチも再びの逆転劇を意識してこの回を迎えたはずだった。 そして1死から鳥谷敬が右中間に三塁

    足で勝って、足で負けた侍ジャパン。あの8回裏の重盗シーン、全真相。(鷲田康)
  • <日本卓球の至宝、覚悟の告発> 水谷隼 「世界の卓球界を覆う違法行為を僕は決して許さない」(城島充)

    若くして日の卓球界を担う稀代の天才プレーヤーは、 ある世界的な“不正行為”の犠牲となり、苦しんできた。 違法な用具を使うことなく、ただ、フェアな条件で戦いたい。 卓球という競技の未来のため、選手生命を賭け、問題提起する。 日の丸を背負って北京、ロンドンと2度の五輪を戦った水谷隼。 Number815号に掲載された勇気ある告発を全文公開します。 僕はこれから、選手生命をかけて卓球界に横行している不正行為と戦っていきたいと思っています。もちろん、アンフェアな状況への憤りがあるからですが、それだけが理由ではありません。このまま不正行為を放置すれば、卓球というスポーツの未来にも暗い影を落としていくという危惧が心の底にあるからです。 「補助剤」をラバーの裏側に塗ることで、大きく変わる打球の質。 卓球をしている人なら「補助剤」、英語で「ブースター」と呼ばれる液体のことは聞いたことがあると思います。そ

    <日本卓球の至宝、覚悟の告発> 水谷隼 「世界の卓球界を覆う違法行為を僕は決して許さない」(城島充)
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