宝くじは貧者の税金、と言われます。 貧しい人々が、確率的に当たるはずのない高額当せん金に夢を見て宝くじに群がり、結局外れてお金は胴元である政府に吸い上げられる。払う必要のない税金を愚かにもノコノコ自分から払っている様を揶揄した言葉です。 日本の宝くじは、とりわけ搾取率が高いことで知られています。返戻率、売上のうち当せん金として消費者に還元されるのは約46%。半分未満となっています。あまりに低率なので、強欲な政府が「これ以上取るのは可哀そうなので、当せん金は非課税にしてあげる」と言うほどです。*1でも、これには理由があります。 日本で、現在のように政府・地方自治体が宝くじを発行するようになったのは戦後のことです。*2昭和20年10月に第一回政府宝籤が発行されますが、その目的は市場から資金を吸収してインフレを抑制し、収益金を戦後復興資金に充当する事でした。昭和21年から地方自治体が独自に宝くじ