2014-05-04 コンテンツがアジアを「日本の風景」にでっち上げる 大沢たかお主演の去年公開の娯楽大作映画「藁の楯」では、殺人犯を小倉駅から名古屋駅まで新幹線で輸送するシーンで、台湾新幹線がロケに使われていた。 たとえば小倉駅のシーンは左営駅を使用。 駅舎を映す空撮は、短いカットながら、ビルの上の広告看板を小倉競輪やスペースワールドなどの地元のものに変えたり、駅に隣接する三越(日本のデパートだが、小倉には存在していない)の看板ロゴを小倉の「井筒屋」のものに差し替えるなど、かなり念が入れられている。 北九州にゆかりのない人であれば、何ひとつ違和感がなく騙されてしまうことだろう。 駅構内のシーンは深夜の台湾新幹線の駅で撮影したそうだ。ポスターやシールを日本語のものに張り替えて対応。土産物を売る屋台なども出ており、ホームに滑り込んだ700系新幹線のLEDの行き先表示板も「東京行き」などの日本