コロナ禍によって「何かを育てたい、増やしたい」という欲求が高まる一方、対人ストレスや承認欲求は抑制された ―― 検索データ分析から見えてきた、日本人の欲求の変化を酒井研究員が解説します。 「2020年はどんな年だった?」検索データに訊いてみる デジタル空間上のビッグデータをエスノグラフィ(行動観察)の視点で分析する「デジノグラフィ」。その一環がWeb上の検索データの解析です。検索は何か新しい行動を起こしたい、そのための方法や対策を知りたい、という人々の気持ちと密接に紐づいているからです。特に私たちが活用しているのが2つ以上の単語を組み合わせた複合検索データの解析です。2番目に入力されることが多い単語を軸としているため、「第2キーワード分析」と呼んでいます。 どういうことかというと、例えば「〇〇 使い方」という検索は様々な単語が○○に入る形で行われています。どんな単語が一番目のキーワードに来