安倍晋三首相は16日の衆院本会議で、訪米中に「私を右翼の軍国主義者とお呼びになりたいならどうぞ」と発言した真意を問われ、中国の軍事費の伸びを念頭に「我が国は決して軍国主義とは言えないことを強調するため、皮肉を込めてあえて用いた」と答弁。中国の首相批判に応酬する意図があったことを明らかにした。 民主党の海江田万里代表の代表質問に答えた。海江田氏は「発言は非常に驚いた。首相は積極的平和主義という言葉を使うが、平和を名目に軍事力をもっと前面に出したいのだ、という受け止めが多い」と批判したが、首相は「(発言した)会場におられた方々には私の意図は十分に伝わったと確信している」と余裕たっぷりにかわした。 関連記事「首相の講演、常軌逸した放言」 共産・市田書記局長9/30中国、安倍首相「軍国主義者」発言に反発 人民日報論評9/28安倍首相、慎重論を意識 集団的自衛権行使容認、決断を越年9/26ぶつけ合