吉田弘幸 @y__hiroyuki 塾・予備校の講師(物理・数学)をやっています。 最近の著書『はじめて学ぶ物理学 上・下』(第2版),『道具としての高校数学』,『東大の入試問題で学ぶ高校物理』,『京大の入試問題で深める高校物理』(いずれも日本評論社) 『大学への数学』に物理の記事を連載中です。理学修士、法務博士
愚痴を聞いてほしんだよ。 先日勤務先の私立女子校で推薦入試判定会議があったのだけれど。 大学から学部学科ごとに推薦枠(定員)と推薦のための最低基準をいただいているので, 各生徒の希望と成績を照らし合わせ,競合が起こりそうな場合は担任面談を行い 志望校を誘導しながらパズルを組み上げるように推薦希望の生徒全てにどこかしらの大学の推薦を与えられるよう 夏休み返上で準備をしてきた。 全教員に生徒の志望状況を共有してから 管理職,高3担任,進路指導部,生徒指導部,教務部が集まっての判定会議。 「カンニングによる指導歴あり」 「高1でピアス穴による指導歴あり」 「制服スカート丈について再三指導してきたが,改善が見られず。会議前日の全校朝礼でも見咎められ,指導を受けた」 などなど,推薦して良いものかとのご意見が集まる生徒が複数あった。 最終的には全員希望通りに推薦を与えることになった。 モヤモヤするのは
破綻する「大学入試の旧セオリー」 これまで、大学入試といえば、英単語や古文、世界史・日本史の知識を徹底的に暗記したり、予備校や塾で対策問題を繰り返したりしてペーパーテストを受けていい点数をとると合格する、というものでした。 しかし、前回(偏差値40台で一流大学に合格する子が続出する訳/4月1日配信)でお伝えしたように、今後、一般入試はより高難度化し、合格枠も減少し続けていくことが見込まれます。どんなに知識を詰め込んだとしても、上位大学の一般入試では、灘高等学校や開成高等学校などの超進学校や、偏差値65以上の高校に通っている生徒の独壇場となっていくはずです。そして、そうでない高校生にとっては不利な戦いを強いられることになるでしょう。 なぜか。それは、受験勉強を始める時点で、超進学校の生徒はすでにアドバンテージがあるからです。 上位高校のカリキュラムは、一般入試で上位大学を目指すことを前提とし
国公立大2次試験の前期日程では今年、情報・データサイエンス系学部が人気を集め、志願倍率が10倍近くの狭き門となる大学もある。また、難関大が志願者を増やす一方、地方大では倍率の低下が目立ち、専門家は「入試の二極化が鮮明になってきた」と分析している。(上田詔子、古郡天) 【イラスト】せっかく大学に受かっても…「5割」が活用する奨学金の現実
2023年2月3日、日付が変わるギリギリで思い出した豆をひとりで、鬼のお面をしながら、四方八方にまき散らしていたときでした。鬼みずから。少子化。 「岸田奈美さんのエッセイが、難関中学の今日の入試問題に出ました!」 なんですって! 調べたところ、東京の筑波大学附属駒場中学校だった。都内……偏差値……1位……!? 昨年は、京都大学医学部の入試でミャンマー行きのエッセイを、灘中学校の模試でバズった母のエッセイを使ってもらった。偏差値が、偏差値が軽々とスキップでわたしの頭を飛び越えていく。 出題されたのは、光村図書「飛ぶ教室 第65号(2021年4月発行)」に寄稿し、「ベスト・エッセイ2022(2022年8月発行)」に転載されたエッセイ。 ダウン症の弟が、ガラスを割った罪を、近所の子どもからなすりつけられそうになったときのこと。なつかしい。 設問も一緒に、読ませてもらったから、解こうとした。 結果
都立高校入試への英語スピーキングテスト活用を通して、入試制度の大原則である公平性を東京都とベネッセが破壊している。試験監督者本人が実名顔出しで告発したその杜撰な実態をフリージャーナリストの犬飼淳氏がレポートする。 【画像】英語スピーキングテスト(ESAT-J)のHPより 入試制度の公平性を破壊する英語スピーキングテスト(ESAT-J)年が明けて本格的な受験シーズンが到来し、受験生や保護者は受験勉強のラストスパートに入っていることだろう。しかし、入試制度の大原則である「公平性」を破壊する事態が日本で着々と進んでいることをご存じだろうか? 2023年度から都立高校入試の合否判定に活用される英語スピーキングテスト(通称「ESAT-J」)。このテストをめぐっては様々な問題が発生しているのだが、「英語を話す力を伸ばすための入試制度改革の過程で、多少の不具合が生じている」と問題をすり替える報道が残念な
私は、日本の学力重視の受験制度はそこそこいい仕組みだと思っています。親にお金があろうがなかろうが、学力試験というゲームを乗り越えさえすれば、入学が保証されるという制度は悪くない。 ただ、学力という尺度に偏っているという問題はあります。なので、学力以外の偏った基準を何百個もつくり、その基準をクリアした人間をすべて受け入れるという仕組みが理想なのではと考えています。 教育の目的は個々人によって異なっていますが、「義務教育において」という前提を置けば、1ついえることがあります。それは、「最低限の知識を提供する」こと。子どもたちにとって、義務教育はインフラのようなものなので、生きていくうえで欠かせない知識を得られる場所である必要があります。 日本社会でもアメリカ社会でも、たとえば四則演算を計算するのも難しいとか、満足に読み書きできないという人が一定数いるわけです。そういう人は、将来就ける仕事の幅が
新野 元基 @newfield114 成績トップレベルの生徒が、ずっと志望していた大学の指定校推薦を希望したら、「君は一般で受かるから他の生徒に譲れ」と言われることが少なくないのはどうにかならないのか。高校の進路指導の戦略としては理解できるけど、生徒本人のことを考えてないし、そういうことするから指定校が低く見られる。 2022-09-29 21:28:47 リンク ベネッセコーポレーション 校内選考がある「指定校推薦」とは? 高1から好成績をキープしている人が有利に | ベネッセコーポレーション 校内選考がある「指定校推薦」とは? 高1から好成績をキープしている人が有利に ベネッセは各種サービスを通して、お子さま一人ひとりの学ぶ意欲・学力向上を支援し続けています。約50年の歴史から培った役立つ教育・学習情報をご紹介します。
新年を待たずに合格を決める「年内入試」が主流になり、受験生の3分の2が第1志望の大学に進む――。受験地獄といわれた入試環境が18歳人口の減少で激変し、偏差値で大学が序列化される時代が終わろうとしている。人材育成の新たな道筋が見えぬまま漂流する入試と変化を阻む岩盤の実態を追う。明治大は2026年、42年ぶりに系列校を設ける。中高一貫校の「日本学園」(東京・世田谷)だ。吉田茂元首相が出た伝統校だが
・大阪大学 文学部入試で地理の問題に誤り 新たに1人を合格に(NHK) ・大阪大で入試出題ミス、1人追加合格 地理歴史のグラフ数値に誤り(毎日新聞) 先日,大阪大学の今年の入試で,地理で今更出題ミスが発覚したというニュースがあった。調べてみたらこれがいろいろと興味深かったので紹介する。まず,その問題について。阪大自身が公開しているが,該当する問題だけここに書き写しておく。 大問1 問1 下の図1は,いくつかの地域の2018年における国際観光客到着数と伸び率(前年比)を散布図で表したものであり,図中の円の大きさと円内の数字は国際観光客出発数(単位:100万人)を示したものである。また,次ページの表1は同年における国際観光客の発地と着地との関係を示す資料である。図1と表1を参考にして,発着地の関係に言及しながら世界の国際観光客流動について説明しなさい(150字程度)。 このうち,誤りがあったの
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- Section BGN -->\n<div class=\"Section jukentokushu_naka6_list pc\">\n<div class=\"Title\">\n<h2><a href=\"https://www.asahi.com/edu/exam/\">受験ニュース</a></h2>\n<ul class=\"SubLink\" style=\"float:right;font-size:.8rem;\">\n<li class=\"Fst\"><a href=\"https://www.asahi.com/edu/kyotsu-exam/\">大学入学共通テストへ</a
「第12回子どもノンフィクション文学賞」表彰式にオンラインで出席された秋篠宮家の長男悠仁さま=2021年3月20日 - 写真=時事通信フォト ■「東大卒の天皇」が誕生するかもしれない 秋篠宮悠仁さんに「親ガチャ」についてどう思うか、聞いてみたいものだ。 【写真】小笠原諸島・父島の大村エリアと二見港の眺め 2021年の流行語大賞に選ばれた親ガチャは、運次第のガチャ(ソーシャルゲームやカプセル玩具などの景品)を1回しか回せないように、親を自分で選べない状況を指した言葉である。 英語にも同じような意味の「Lottery of Life」(人生の宝くじ)という言葉があると、ニューヨーク在住ジャーナリストの肥田美佐子氏がインタビューしたジョン・リスト米シカゴ大学経済学部特別功労教授が語っている。(<「親ガチャという概念は正しい」アメリカ人経済学者が“人生の宝くじ”を否定しない理由>参照) だいぶ前に
最近各種報道でも話題になっている共通テスト不正の件について 私も巻き込まれそうになっていたのでその顛末をまとめました。現在10社くらいから取材依頼が来ているのですが、全てに対応するのも大変だし、かといって対応に差をつけるのも嫌なので、こうして公開してみました。 2021年12月1日 登録していたオンライン家庭教師サービスを通じて依頼メッセージが届きました。 依頼者は自称高校二年生女子、共通テスト対策の授業をお願いしたいので1月15日もしくは16日に体験レッスンをしてもらいたいとのことでした。 この時点では普通の依頼だと思っていましたし、日程も空いていたので承諾。すると以下のメッセージが届きました。 見ての通り、ちょっと変わった依頼です。 教え方がうまいか、自分にあった先生か、というのを見るために体験授業の枠はあるわけですが、その時間でテストを受けて欲しいという依頼は初めてでした。 しかし家
2022年度大学入学共通テストの「数学1A」(100点満点)は昨年より難化した。昨年と比べ問題量に大きな変化は見られなかったが、河合塾は昨年より平均点が20点低下、駿台・ベネッセは15点低下と予想している。試験直後からは受験生かの「悲鳴」がSNSを飛び交った。 【画像】数学1Aの問題に悲鳴をあげる受験生のツイート 出題分野は特定の分野に偏ることなく、幅広く出題された。散布図を選ぶ問題もあり「平均値や相関係数からグラフを絞り込む必要があり、今までに見られない問題であった」(駿台とベネッセが運営するデータネット)。かなりの計算力を要する設問を含む「3つの1次不定方程式」を題材にした問題、条件をもとに図をかくことが難しい「三角形と線分の比に関する平面図形の問題」なども出題された。 頭真っ白、夢ならばどれほど良かったか…難化した数学1Aは、SNSでも話題に。受験生たちのツイートによると「共通テスト
「明日はJK(女子高校生)を痴漢しまくっても通報されない日です」。15、16両日に実施される大学入学共通テストを前に、受験生を標的にした痴漢をインターネットで予告する書き込みが相次いでいる。試験に遅刻したくない受験生の心理につけ込み、テスト当日であれば警察に突き出されないと踏んでいるとみられる。書き込みが相次いでいることを受け、神奈川県警はSNS(ネット交流サービス)で注意喚起したり、受験生が多く利用する駅を中心に制服警察官を配置したりと対策に乗り出した。 「共通テスト痴漢祭り」。テストが近づくにつれ、ネット掲示板にはこのような趣旨の書き込みが散見されるようになった。ツイッターには「(以前も)友達が試験当日に痴漢に遭った」「試験当日は痴漢が増える」との投稿もあった。
末松信介文部科学相は11日の閣議後記者会見で、新型コロナウイルスに感染するなどして大学入学共通テストの本試験も追試験も受けられなかった受験生への救済策として、国公立大の2次試験のみで合否判定するよう、各大学に要請すると発表した。 【図解】大学入学共通テストの出題教科・科目 共通テストを利用する私立大にも、個別入試での判定を要請する。 末松文科相はまた、コロナで個別入試も受験できなかった場合に備え、調査書や面接といった総合型選抜などで再度の追試験機会を設け、4月以降に入学できるよう要請する考えを示した。中学や高校の入試でも、追試や書類のみの選考を検討するよう、都道府県教育委員会に要請する。 共通テストは15、16日に本試験、29、30日に追試験が行われる。国公立大の1次試験に当たるほか、多くの私立大・短大が利用している。文科省はこれまで各大学に対し、個別入試についても追試などを要請しており、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く