楽天グループが14日発表した2023年12月期連結決算は、最終(当期)損益が3394億円の赤字(前期は3772億円の赤字)だった。モバイル事業の基地局整備の投資負担が響いた。グループの最終赤字は5期連続。 金融事業やインターネット通販が好調で、売上高は過去最大の2兆713億円(前期比7・8%増)を計上した。一方、営業損益は2128億円の赤字(前期は3716億円の赤字)だった。モバイル事業の営業損益は3375億円の赤字(前期は4792億円の赤字)。 モバイル事業が経営全体の足を引っ張る状況が続いたものの、前期と比べ改善した。オンラインの決算説明会に出席した三木谷浩史会長兼社長は、KDDIから回線を借りてカバーエリアを拡大した「最強プラン」を23年に導入し、法人契約にも力を入れたことで年末時点の契約数は596万件まで増えたと説明。運営コストも圧縮し、収益が大幅に改善したと強調した。三木谷氏は「