米ケープカナベラル(Cape Canaveral)で撮影された、朝露にぬれたクモの巣(2008年2月5日撮影)。(c)AFP/Stan HONDA 【2月4日 AFP】近い将来、「クモの巣」が雨の少ない地域で水不足解消の新技術として活躍するようになるかもしれない。 クモの糸は強度の高さで知られているが、中国科学院(Chinese Academy of Sciences)の研究チームはこのほど、この糸が空中の水分を集める際に発揮する優れた機能を解明し、3日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表した。 研究チームは、タイリクウズグモ(Uloborus walckenaerius)の糸を電子顕微鏡で精査した。すると、糸は湿気に触れると構造変化を起こし、節くれだった紡錘状のこぶが幾つも作られることがわかった。こぶの間には細く滑らかな接合部がきれいに整列していた。 クモの巣に凝結した水分は、ある