アメリカ・テネシー州にあるケーシー・マギーの家の寝室には、妻と婚約したときの写真があり、そのとなりに1本の豪華な腕時計が飾られている。マギーはブランド品に興味がなく、普段はTシャツ、ジーンズ姿で過ごすことがほとんどだ。だから、この時計をもらったとき、マギーはどこのブランドなのかもわからなかった。 【写真】プロ野球「新外国人全員診断」セ・リーグ編 しかしこの時計は、金額はもとより、マギーにとって忘れることのできない”一生の宝物”なのである。 文字盤には日本国旗の日の丸を思わせる赤い石の装飾が施されており、その下に「77」と記され、裏面にはマギーの名前が彫られている。その時計を見るたび、マギーはあの激闘を思い出すのだった。 マギーが”一生の宝物”というこの時計は、2013年に巨人との日本シリーズを制し、球団創設初の日本一になったあと、当時背番号77を着けていた星野仙一監督(故人)から贈られたも