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突然過ぎて意味がわからなかった。ギタリスト・笹久保伸が3月11日、Xにてジャズ評論家の柳樂光隆氏を名指しで批判し始めたのである。いわば音楽家から評論家へのカウンターだ。 ミーハーで口だけのクソみたいなやつに褒められても喜ぶフリをしないといけないんだから音楽家の人生も大変だよ。 若い人々は評価を無視して作品を作った方がいい。 近年自分の歩みの中で何か恥じることがあるとしたら、それは評論家・柳樂光隆みたいな中身のない人間に『良い』とか書かれたこと。 pic.twitter.com/2wvFFEJEPX — SHIN SASAKUBO (@shinsasakubo) March 11, 2024 私個人としては、柳樂氏が監修する『Jazz The New Chapter4』でディスクレビューを担当させてもらったし、主宰した『ネオホットクラブ13』にもゲスト出演してもらった。好意でインタビューさせ
聴く者に強烈な言葉の塊をぶつけるシンガーソングライター/ポエトリーラッパー、春ねむり。唯一無二の音楽を紡ぐ彼女のXは、現在大部分がイスラエルによるパレスチナ虐殺に関するポストで占められている。彼女は虐殺がやまないこの世界とどう向き合おうとしているのか。 PROFILE 春ねむり(はるねむり) 横浜出身のシンガーソングライター、ポエトリーラッパー、プロデューサー。自身で全楽曲の作詞・作曲・編曲を行う。2018年、1stフルアルバム『春と修羅』をリリース。翌年ヨーロッパの巨大フェス「Primavera Sound」に出演し、6カ国15公演のヨーロッパツアーを開催。2022年、2ndフルアルバム『春火燎原』をリリース。2023年、新作『INSAINT』を発表し、約30公演にもおよぶ北米、ヨーロッパ、アジアツアーを開催した。 X:@haru_nemuri Instagram:@haru_nemur
ラップで勝ち上がることや貧困や窮屈さを抜け出すということは、近年浸透しているラップのひとつの典型的なイメージだと思う。それは素晴らしいことなのだけれど、勝ち上がって金ゲットしてジュエル買う、車買うだったりというトピックが自分は少し苦手になってきている。選択肢を狭めているように感じる。それは精神の貧困からは抜け出していないのではないだろうか?と考えてしまう。良い面もたくさんある中で、自分は悪い面を見てしまう。そんなとき、BESというアーティストこそ、1st(『REBUILD』2008, P-VINE)から一貫して、稼いで消費することではなく、ラップで生活をしてゆくということを歌っていると思った。自宅で話を聞かせてもらった。 取材・文 | COTTON DOPE (WDsounds | Riverside Reading Club) Main Photo ©三浦大輝 | Live at 愛知・
「◯◯ちゃんママ」になってしまうことに抵抗があった MARIAさん(以降、MARIA) あ、ワンピース後ろ前に着てた。 ――え、気づきませんでした。とっても素敵です。 MARIA なんか首まわりが苦しいと思ってたんだよね。わからないなら、ま、いいか。 ――23年4月に出産をして、その2ヶ月後にはパフォーマンスを披露されていました。かっこよかったです。 MARIA 正直あれはキツかったですね。産後の体力低下がヤバくて、息が続かないんですよ。 ――産前と産後で書くリリックも違いますか。 MARIA ホルモンのバランスが崩れているせいか、言葉が出てこないんですよね。赤ちゃん抱っこしながらiPhone片手に歌詞書いて、「YO YO YO」とかやってたんで、子どもからしたら「なんじゃこりゃ」だったんじゃないですかね。 ――ヒップホップを子守唄にすることもありますか。 MARIA うーん、寝てくれたと
ミネアポリスが生んだ名ヒップホップデュオ、アトモスフィア(Atmosphere)が新作EP『Talk Talk』をリリースした。90年代後半から現在に至るまで大きな間を空けずに精力的に作品を発表している二人だが、今作も5月にリリースしたアルバム『So Many Other Realities Exist Simultaneously』に続く今年2枚目の作品だ。 『Talk Talk』のタイトルは、『So Many Other Realities Exist Simultaneously』の収録曲と同じものだ。しかし、アルバムがブーンバップからロック風味のものなどカラフルなのに対し、『Talk Talk』は全編80年代を想起させるエレクトロ色の強いサウンドに統一。繋がりは明確ながら、また新たな道に進んだ作品となっている。 アトモスフィアは以前から一味違う存在だった。プロデュース担当のアント(
「暇アノンの姫」だった40代男性(1)から続く 一般社団法人Colaboやフェミニストに親和的な男性に対して中傷や揶揄を繰り返し行っていた「避難所」というアカウントが、A氏のサブアカウント(裏垢)だと明らかになったのは2023年4月後半のことだ。 A名義のアカウントに「避難所はAさんのサブアカですか?」と問いかけたユーザーに「そうだけど避難所のお話は避難所に問いかけてくださいな。」と返答して、これを認めた。 「避難所」アカウントは女性のアイコンを使い、段ボールに描くイラストが人気だった。そしてColaboや代表の仁藤夢乃さんに対する暴言でも支持を集めていた。 Colabo弁護団は「避難所」アカウントによる、以下のような投稿を数十枚保存している。(/は改行) 「家賃も共益費も食費も服飾費も日用品も一切合切colaboに公金で支出されてるのに、何言ってんのこの人。/その上、貧困少女の生活保護を
REINO「差別はダサい」バイセクシュアルを公言したREINOがラップを通して伝えたいことSEX:私の場合 #13 バイセクシュアルデーに考えるヒップホップ×クィア タイムアウト東京 > LGBTQ+ > SEX:私の場合 > #13 インタビュー:REINO 1970年代にニューヨーク・ウエストブロンクスのブロックパーティーから誕生したヒップホップ。時代とともにさまざまなスタイルが生まれ現在に継承されているものの、マチズモ(男性優位主義)でヘテロセクシズム(異性愛中心主義)な文化は未だに残っている。 「日本にはないらしいジェンダー差別 なら結婚選択肢はWhere at?」「俺は連帯するよトランスジェンダー」といったリリックをラップし、LGBTQ+差別に「NO」を示すREINOは、バイセクシュアルを公言して活動する19歳のラッパーだ。陽気でノスタルジックな曲調にダイレクトなワードを浴びせる
お笑い芸人のルーツ音楽にスポットを当てた連載「芸人と音楽」。第4弾ではブレイク中の元自衛官芸人・やす子に話を聞いた。ヒップホップやロックなどを好んで聴き、最近は自身でもオリジナル楽曲を制作してSNSに投稿。その絶妙なワードセンスやDTMならではのサウンドが音楽ファンやアーティストの間でも話題になっている。そんなやす子が影響を受けてきた音楽、そして楽曲を制作する上で意識していることなど、熱い音楽愛が伝わるインタビューをお届けする。なお、後日インタビューの模様を収録した動画も公開予定だ。(編集部)【記事最後にプレゼント情報あり】 くるり、RIP SLYMEからFla$hBackS、C.O.S.A.、NF Zesshoまで…様々な音楽に魅了 ーーやす子さんはヒップホップやロックがお好きで、最近ではご自身でも楽曲を制作されていますが、幼少期や学生時代にはどんな音楽を聴いていましたか? やす子:24
メディアに多数出演、 Twitterでの独自のキャラクターにファンも多い ロシア軍事研究家の小泉悠さんに、糸井重里が ウクライナ戦争の話をうかがいました。 なかなか語るのが難しい話題ですが、 軍事オタク出身で、ちょっとしたユーモアや キャッチーな話題などもはさみつつ、 やわらかく語ってくださる小泉さんのお話は、 身構えず、落ち着いて聞くことができます。 日本で暮らす私たちはこの戦争について、 どんな軸を持てばいいのだろう? 「知っておいたほうがいい部分」や 「考えておくべき部分」は、どこだろう? 戦争や軍事との向き合い方を考えるための なにかヒントになれば、と思います。 *2023年5月「生活のたのしみ展」でおこなわれた 「ほぼ日の學校 特別授業」を記事にしたものです。 >小泉悠さんプロフィール 1982年千葉県生まれ。 民間企業、外務省専門分析員などを経て、 2009年、未来工学研究所に
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音楽シーンの最前線を走り続けてきたインディペンデントアーティストを様々な観点からピックアップし、11部門でノミネートアーティストを表彰する「Independent Artist Awards by TuneCore Japan」が、6月9日に開催された。 メジャーレーベルに所属しないアーティストが、個人で音楽配信プラットフォームへの配信する際、その仲介を担うデジタルディストリビュータ・TuneCore Japanが主催した本アワード。 TuneCore Japan経由で、この10年間で最も再生されたアーティストを表彰する部門「Hero of the Decade」にノミネートされたのが、BADSAIKUSHさん、DELTA9KIDさん、G PLANTSさんの3人によるヒップホップクルー・舐達麻(なめだるま)だ。 本格的な活動開始直後の2019年に「KAI-YOU Premium」で行なった
「桜を見る会」で挨拶する安倍晋三元首相 衝撃の死を遂げた安倍晋三元首相。高い支持を集めた一方で国民の分断と格差を広げた。「パンケーキを毒見する」で菅義偉氏を追った内山雄人監督(56)が新作「妖怪の孫」で安倍氏の実体に迫る。 【写真】「昭和の妖怪」と呼ばれた人物がこちら * * * 前作の「パンケーキを毒見する」(2021年)の公開直後からプロデューサーの河村光庸さん(22年6月急逝)に「次は“本丸”をちゃんと描くべきなんじゃないか」と言われていたんです。自民党のあるベテラン議員にも呼び出されて「自民党がおかしくなったのは、安倍さんからなんだよ」と資料を渡された。とはいえ簡単に手を出せる対象ではない。ある種の恐れもあったんです。 ──そう内山監督は話す。それでも「やらねば」と動いた理由には、日々じわじわ感じる閉塞感や、恐怖があった。 第2次安倍政権ではさまざまなことが勝手に閣議で決められ
2020年前後からコロナ禍でなかなか行きづらかった「クラブ」。最近は徐々に営業再開しているところも増えてきた。 そんな中で爆発的に盛り上がりを見せている場所がある。VR空間内のクラブだ。DJも観客も、アバターをまとって音楽を楽しむ。客はソーシャルディスタンスを気にせずはしゃぎまわれる。現在だと“満室”になることも多々ある。 このVRDJを最初期から続けているのは、ハードコアテクノにオタク系サンプリングを混ぜた音楽で話題を作り続けてきたDJ SHARPNEL。彼はインターネット黎明期から活動を開始し、オンラインDJ配信やVRDJなど常に新しいDJシーンを切り開き続けてきた。 今回はDJ SHARPNELに、90年代からの激変し続ける日本の情勢とハードコアテクノシーンについて、そして盛り上がりが加速しているVRDJについて伺った。彼の活動から、クラブシーン最先端の様子とインターネット激動の30
What you are about to watch is my interview with Himasora Akane which is the person behind the investigation concerning the public funds scandal in Japan (Colabo問題). We have agreed to 11 questions and there will be no interruptions. #暇空茜 #colabo問題 #Japan 質問の日本語訳はコメントに掲載します。 ◆Useful links: https://www.youtube.com/@himanakuuhaku ◆Twitter:@himasoraakane
舐達麻が12月2日に新曲「BLUE IN BEATS」のMVを発表した。デビュー以来、音楽、ファッション、生き方、そのどれにおいても自己流のスタイルを貫く彼らに『GQ JAPAN』がせまった。 埼玉県熊谷市を拠点に活動するヒップホップグループ「舐達麻(なめだるま)」は、2018年末にリリースしたシングル曲「Life Stash」、「Floatin'」のMVをきっかけに大ブレイクを果たす。ローファイヒップホップを思わせるチルなトラックと、郊外の国道沿いに広がるいわゆる”ロードサイド”の過酷な現実を綴ったハードボイルドなリリックとのマリアージュは、日本のヒップホップにおける新たなスタンダードの誕生を予感させた。 ヒップホップ誕生の地であるアメリカではなく、日本の伝統的な不良少年「ヤンキー」のスタイルを継承した彼らのスタイルもまた、日本のヒップホップシーンの常識を打ち破るものだった。1980年代
2022.08.30インタビュー・対談 筒井康隆×Dos Monos「だんでぃどん」ができるまで/荘子it インタビュー 文學界9月号 出典 : #文學界 ジャンル : #小説 筒井康隆氏の朗読を元に、Dos Monosが楽曲「だんでぃどん」を制作。その過程について、文學界9月号の特集「声と文学」より、荘子itのインタビューを抜粋する。 「文學界 9月号」(文藝春秋 編) ■「ダンシング」で繋がる 「ダンシングオールナイト」は「文學界」(2020年11月号)の誌面で読んでいました。ジャズの特集に惹かれて購入したんですが、筒井さんが自分の半生を振り返りながら独自の切り口でジャズの歴史を語る「ダンシングオールナイト」を読むと、冒頭が、韻こそ踏んでいないのですが、自分の感覚からするとラップみたいで、そこはかとなく親近感が湧きました。 その中に「夫婦仲良くネコイラズ」という一節があるのですが、偶然
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