ブックマーク / asahi2nd.blogspot.com (1)

  • 岸政彦「断片的なものの社会学」 - 第6回 出ていくことと帰ること

    5.30.2014 岸 政彦 第6回 出ていくことと帰ること 私たちにはいつも、どこに行っても居場所がない。だから、いつも今いるここを出てどこかへ行きたい。 居場所、というものについては、さんざん語り尽くされ、言い古されているが、それはやはり何度でも立ち戻って考えてしまうようなものである。居場所が問題になるときは、かならずそれが失われたか、手に入れられないかのどちらかのときで、だから居場所はつねに必ず、否定的なかたちでしか存在しない。しかるべき居場所にいるときには、居場所という問題は思い浮かべられさえしない。居場所が問題となるときは、必ず、それが「ない」ときに限られる。 マイノリティと呼ばれるひとたち、「当事者」と呼ばれるひとたちはなおさらだが、私たちマジョリティやいわゆる「普通の市民」たちもまた、基的にはみんな、居場所がないと思いながら暮らしている。仕事や家族や人間関係などで頭

    岸政彦「断片的なものの社会学」 - 第6回 出ていくことと帰ること
  • 1