これは二酸化バナジウムという化合物を利用した、小さなアクチュエーター(入力されたエネルギーを物理的運動に変換するシステム装置)で、映像では髪の毛よりも細いアクチュエーターの動きが見て取れる。 二酸化バナジウムは、67度を境に電気を通さない絶縁体から、伝導性の高い金属に急激に変化する。これによって、化合物の収縮が起こって筋肉がぎゅっとねじれるのと同じような状態ができるという。この人工マイクロ筋肉は、実験で驚異的な結果を出した。それ自身の重さの50倍、長さ5倍もの物体を60ミリ秒以内に押し上げることができるという。 筋肉は直接熱を加えることでもっともよく反応するため、いつでも使いたいときに、マイクロ筋肉をアクティブにすることができる。 この技術は、人工神経筋や、重いものを支えたり、狭い場所で少ないエネルギーで柔軟に活動できるモーターなどに応用できると期待されている。 via:gigaom・原文