テレビやビデオ、DVDの登場、そして「ネタ切れ」など、世界的に衰退しているといわれる映画業界。しかし、米映画協会(MPAA)が今年3月に発表した2006年の世界映画興行収入は、258億2000万ドル(約3兆円)。前年比8%減だった05年と比べて11%増加しており、過去最高を記録したのだ。これは日本も同じ状況で、06年の興行収入は2.4%増の2029億3400万円。延べ入場者数も2.6%増の1億6458万5000人となっている(日本映画製作者連盟「日本映画産業統計」より)。 しかし、日本の数字増加は邦画の健闘によるものが大きく、洋画の興行収入は20%近く減少した。依然、予断を許さない状況なのだ。こうした中で、世論調査などを行っている中央調査者が全国の20歳以上の男女1347人を対象に映画についての調査を行った。それによると、7割以上が「映画が好き」と答えたものの、新作映画の入場料が1800円