2010年1月に当時AppleのCEOだったSteve Jobs氏は、スマートフォンとパソコンの間に存在したすき間を埋める新しいデバイスとして初代iPadを発表した。それでも当時は「大きなiPod touchに過ぎない」と、その成功を危ぶむ人は少なくなかった。ところがiPadは好調なスタートを切り、またたく間に地位を確立した。そしてiPadは既存製品のすき間を埋めただけではない。あれから2年、3月7日にAppleが米サンフランシスコで開催したスペシャルイベントで、壇上に現れた現CEOのTim Cook氏は開口一番、「目覚ましい勢いで"ポストPC革命"が広がっている」と指摘した。そしてiPadが「ポストPCの世界のポスター・チャイルド (シンボル)である」と断言した。 この日のスペシャルイベントはiPadの新製品の発表会だったが、それ以上にAppleがポストPCムーブメントをけん引する企業で