紙コップに向かって大声を出す。糸が振動する様な音が聞こえ、確かな手応えを感じる。 伝わったはずだ。 すぐに川崎側の携帯を鳴らす。 「聞こえた?」 「はいっ!凄い、聞こえます!凄い!」 川崎側のスタッフの興奮が響く。 声は、届いた。
紙コップに向かって大声を出す。糸が振動する様な音が聞こえ、確かな手応えを感じる。 伝わったはずだ。 すぐに川崎側の携帯を鳴らす。 「聞こえた?」 「はいっ!凄い、聞こえます!凄い!」 川崎側のスタッフの興奮が響く。 声は、届いた。
糸電話はどれくらいの距離まで音を伝える事が出来るのか?多摩川を越える東京~神 奈川間で市外通話に挑戦した。目の前に立ちはだかる75メートルの川幅。糸を煽る強 い風。幾多の困難を乗り越え、糸電話での通信に挑戦した一部始終。果たして市外通 話は可能だったのか? (text by 住正徳) 75メートルの長距離糸電話を作る 東京都と神奈川県の県境を越える多摩水道橋付近。ここで川を跨いだ糸電話に挑戦する。地図で調べると川幅は約75メートル。その長さに耐える事が出来る糸電話が必要だ。 糸電話について調べると、水糸という糸が丈夫で音の伝わりもいいらしい。蛍光イエローに着色されていて見やすいという利点もある。 その他に必要なものは、紙コップ、輪ゴム、クリップ、そして物干竿だ。 川を隔てた両岸に物干竿を立て糸を横にピンと張る。この時、張りを保つために竿と糸を直接結ぶのではなく、竿と糸の間に輪ゴムを括りつけ
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