彼女は幸福だった、死ぬかもしれない状況で運よく生き残ることができたから 彼女は不幸だった、生きるために多くの罪を背負わなければならなかったから 彼女は幸福だった、今はそんな自分を受け入れてくれる仲間が周りにいたから 彼女は不幸だった、自分に沢山の仲間がいてくれる事実に気付けなかったから ある日 永琳から言い渡された雑務をこなしている途中てゐが血相を変えて鈴仙に向かって駆け寄ってきた 「れーせん、れーせん!たいへんたいへん!!竹林に急患が!」 「本当に!?どこだかわかる!?」 「こっち!付いてきて!!」 急患の知らせが入り、てゐを先頭に竹林の中を走る かなり長い道を進み、やがて一本道にさしかかる 「ゼェ・・・ゼェ・・・この道を・・・まっすぐ行ったところに・・・」 息も絶え絶えになっててゐが道のほうを指差す 「わかったわ、あとは任せて」 「私はいったん戻ってみんなを連れてすぐに追いかけるから・