こうしてバタバタと取材を受けていると、カタールテレビのスタッフから「うちの経営者があなたと会いたいと言っている。夜、時間を作ってくれ」とこれまた突然声をかけられ、ドーハマリオットホテルのステーキハウスで食事することになりました。この経営者というのが、サーニー家という、カタール王族の一族でした。印象的だったのが、ひたすら待たされたことです。王族の秘書とお付きの人と私の3人で「まだ来ないね」と待ち続けていたのですが、これもアラブ文化のひとつです。この「待たせる」というのは中東では当たり前のことなので、交渉事になったときに、ひたすら待たせることによって相手を折れさせることも交渉術のひとつなのかもしれません。さて、2時間待たされてやっと王族の方が合流し、一緒にステーキを食べながら色々とお話をしたのですが、話題のほとんどが日本のアニメでした。 ©iStock.com 白熱しすぎて取っ組み合いの喧嘩に