しかしセンターに立っても視聴者(国民)に語りかけない。自分の言葉を持たない。裏回しキャラのままだった。この態度は本当に不思議でした。 『なぜ君は総理大臣になれないのか』というドキュメンタリー映画がありましたが、菅首相を見ていると「なぜ君は総理大臣になったのか」と思ってしまう。不思議で仕方なかった。わざわざ前に出てきた意味がわからない。 映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』公式ホームページより ひとつヒントがあるとすれば、衆議院議員・小川淳也を追いかけた『なぜ君』は政策だけを訴えていても総理になれないというジレンマを描いたドキュメントであった。現実は政局や権力闘争に翻弄される。その逆にいるのが菅氏だったのだ。権力闘争で生き生きとし、人事を握り、ここまで来た。裏を返せば、得意の人事を使って権威的ふるまいで抑え込もうとしても、政局で旗色が悪くなれば終わりという意味である。今回のあの手この手の醜