環境経済学ワーキングペーパー#07-03 EXCEL でできる CVM 第3.1版 栗山 浩一(早稲田大学政治経済学術院) 2007 年 11 月 〒169-8050 東京都新宿区西早稲田 1-6-1 早稲田大学政治経済学術院 TEL 03-5286-9822 FAX 03-5286-9822 E-mail: kkuri@waseda.jp *EXCEL は Microsoft 社の製品です 1 EXCEL でできる CVM 第3.1版 栗山浩一(早稲田大学政治経済学術院) 要旨 生態系の価値を評価できる手法として仮想評価法(CVM)が注目を集めている。しかし、CVM で一般的に 使われている二肢選択方式は統計的分析が必要であるため、これまでは統計専用のアプリケーションが 必要であった。本研究は、初心者でも CVM を体験できるように表計算ソフトのみで推定する方法を示すと
仮想評価法 (かそうひょうかほう、CVM; Contingent Valuation Method) とは、環境を守るために支払っても構わない金額(支払意思金額)を尋ねることによって、環境の持っている価値を金額として評価する手法である。仮想評価法では、まず環境が保全対策によって改善されたり、あるいは逆に開発によって悪化するなどのシナリオを回答者に提示する。その上で、環境改善を行うためならば支払っても構わない金額、あるいは環境悪化を防止するならば支払っても構わない金額をアンケートによって尋ねることで、環境の価値を金額として評価する。仮想評価法を使うことにより、生態系の保全やリサイクル、温暖化防止の価値など、地球環境問題に関する幅広い領域についても評価することができる。 仮想評価法の特徴[編集] 仮想評価法は、次のような特徴を持っている。 政府や企業が環境対策を行うためには多くの費用が必要にな
今日の環境問題への意識の高まりにより、環境問題を社会経済的に評価したいという社会的要請が高まりつつある。しかしながら、これまでの環境評価は自然科学的な評価に終始しており、『開発か保護か』という対立への解決策を未だ見出せない状況にある。 環境経済評価への期待が高まっているのには、5つの背景が存在するからである。まず第1点が、直接かつ直ちに人々の健康と生命に影響を与える公害型環境汚染が環境問題の中での比重を低下させてきたこと(環境と経済発展の調和の志向)、第2点が、環境問題を解決するための手段として経済的機能あるいは動機を有効に利用するという考え方が広まってきていること(環境政策の経済手段への期待)、第3点が、環境問題における生態系劣化や破壊問題への対応が社会的に重要になってきていること(生態系問題の重要性)、第4点が、分権型社会における直接民主主義の一形態として環境経済評価が期待されてい
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