紙面で読む自ら出向き、候補者に1分間のインタビューをする男性。陣営スタッフが携帯電話で残り時間を知らせていた=東京都大田区、白井伸洋撮影 参院選で解禁されたネット選挙を機に、政治家と有権者の関係が変わりつつある。有権者が政治家を「追跡」し始めた。 ■アポなし取材、動画投稿 参院選期間中のある日。一人の男性が、緊張した面持ちである候補者事務所のドアをノックした。 「突然すいません。候補者に1分間のインタビューをさせてほしいんです」 汗だくのポロシャツにジーンズ姿。東京都福生(ふっさ)市に住む38歳は無職、小説家志望。東京選挙区の候補の事務所にアポなしで足を運ぶ。質問は「議員になって最もやりたいことを具体的に話してください」の一つだけ。直接会ってビデオカメラで録画。14日、二つの動画投稿サイトに「参院選東京選挙区候補者に質問できるか やってみた」などの題でアップした。 昼前か