「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」byヘルマン・ゲーリング
国税は、銀行口座を洗い、内偵し、証拠を固めてある日突然やってくる。埼玉にあるデータセンターには、あらゆる税務情報が蓄積され、その情報力は警察以上。いったん狙われたら、もう逃げられない―。 第1部 懺悔告白 我が家にマルサがやってきた 六本木ヒルズD棟16階の自室のドアを開けたら、スーツ姿の男たちが部屋の中を動き回っていました。 それが、国税の査察官たちでした。 「磯貝清明さんですね」 そのうちの一人が捜査令状を突き付け、それから夜9時まで延々と捜索が続いたんです。僕は呆然と見ていることしかできませんでした。 査察官たちはPCデータのダウンロード担当、ある人は郵便物担当というように、手分けして作業していました。銀行通帳が何冊あるかも、あらかじめすべて調べられていたようで、 「〇〇銀行の通帳は見つかったか? なんで見つからねぇーんだッ。よく探せっ!」 と統括官が部下たちを怒鳴りつけていました。
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