印刷 清水ミチコ=松本敏之撮影 物まね芸が何度目かのブームを迎えている。中でも女性の活躍が目立つ。その元祖格、清水ミチコがデビュー25年で初のベストアルバム「清水ミチコ物語」を出した。声まねと達者なピアノ演奏による自作自演の「そっくり音楽」もたっぷりだ。 役者の声色、虫の音や動物の鳴き声。物まね芸には長い伝統があるが、清水の芸の特徴は、「女性独特の意地の悪さですかねえ。男性の方が視点は優しい。毒があって笑えるのがあたしの武器でしょうね」。 飛騨高山の高校時代から磨いた桃井かおりのまねが十八番だ。「とにかく大好き。大人になったら桃井さんと同じたばこを吸って同じ髪形にするって決めてました。そのうちに『桃井かおり語』が頭の中で自動的に変換できるようになったの」 「ただし、好きなだけじゃ面白い芸にはならない。作品にするためにはどこかに毒を込めないと」 アルバムには女性キャスターが次々登場