学校や図書館などの教育機関やインターネットカフェのような複数のユーザーが1台のパソコンを共有しているところは多い。こうした場所ではスパイウエアを組み込まれてパスワードが漏えいするなどのセキュリティ上の問題が起こりやすい。不特定多数の人間が使用するためセキュリティへの対策がおざなりだったり、そもそもシステムの管理者がおらず、担当者が片手間で作業していたりすることが多いためだ。 「Trustworthy Computing(信頼できるコンピューター環境)」構想を進めるマイクロソフトはこうした状況に対して、2005年12月、システム管理者ほどの知識がなくても、不特定多数のユーザーが利用する共有パソコンを安全に設定・運営できるシステムツール「Shared Computer Toolkit for Windows XP」(以下、SCT)の配布を開始した。同社のWebサイト(http://www.mi