谷口:エルランとゴップの会話シーンがすごく政治のにおいがする。キシリアも絡んでいる。すごく大人なドラマだなって。そういうところが僕は「お芝居、ああ、しているな」「ドラマがあるな」と。『THE ORIGIN』は大河ドラマっぽくて、「政治がきちっと描かれている」とよく言われています。裏ですごく悪い人たちがいて、それとは全然違う日常生活を送っている子どもたちがいて。そういう大きい流れの中で小さい生活もあるというところを観てほしいです。 「戦争って嫌だね」っていうだけでは済まない問題 ――「人はみんな戦争がしたいんだ」というテーマが、人類の歴史の本質を突いていると感じました。1つだけ気になったのは、レビルは平和を志向するキャラクターかと思っていたのですが、彼の演説が戦争継続への引き金になってしまう。西村さんはレビルを戦争をしてしまう人間として描いたのですか? 西村:本当のところはわからないんですよ