欧州金利とユーロ相場 31日の東京金融市場では、欧州の政府債務(借金)危機への不安が再び高まり、円高と株安が加速した。欧州通貨「ユーロ」は一時1ユーロ=97円台前半まで値下がりし、現金として使われるようになった2002年以降の最安値に近づいた。日経平均株価も一時、8500円を割り込んだ。 経営難に陥っているスペインの大手銀行バンキアの救済が難航し、スペインの金融システムが機能不全になりかねないという不安が広がった。ユーロは一時、1ユーロ=97円30銭台まで下落し、1月16日につけたユーロの現金流通後の最安値(97円04銭)に近づいた。 午後5時現在は、前日の同時刻より1円07銭円高ユーロ安の1ユーロ=97円74〜78銭。対ドルでも約3カ月半ぶりに1ドル=78円台の円高水準をつけ、午後5時には同55銭円高ドル安の1ドル=78円80〜81銭となった。その後の欧州市場では、ユーロがやや買い