経営者はメールの前置きのあいさつにうんざりしているのかもしれない。 2人のリーダーが日本とアメリカでそれぞれ似たようなアイデアに行き着いた。ひとりはソフトバンクを率いる孫正義社長、ひとりは湾岸戦争の後方支援部隊を率いたウィリアム・ガス・パゴニス中将だ。彼らが目指したのはコミュニケーションの無駄を省くことだ。 孫正義氏をよく知る人物によれば、孫正義氏はメールの冒頭を3行しか読まないそうだ。そのためメールの4行目に書いた用件が伝わらなかったことがあるという。その孫正義氏が先日ソフトバンク社員2万名にマイクロブログサービスのtwitterを活用するよう勧めた。twitterでは一度のtweetに140字しか詰め込むことができない。「平素は格別のご高配を賜り」という見飽きた挨拶をやめ、必要な事柄だけを伝え合うことにぴったりのサービスであると言えるだろう。 1990年、twitterの生まれる16年