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ブックマーク / gendai.media (43)

  • じつは「天下」をとって、すぐに「大絶滅」を迎えてしまった「悲劇すぎる生物」…その「意外な名前」(小林 快次)

    ティラノサウルスは最も研究されている恐竜ではありますが、まだまだわからないことが多いのが実際のところです。たとえば「ティラノサウルスには羽毛は生えていたのか?」という一般的な問いにさえ、まだ確定した問いはないのです。 一方で、ティラノサウルスの仲間は、北極に近いアラスカや日にも生息していたことが分かっています。新たな発見があるたびに新しいことがわかり、そしてまた新たな謎が出てくるのがティラノサウルス研究なのです。 そんなティラノサウルス研究の最新事情を、『ティラノサウルス解体新書』(講談社ブルーバックス)から抜粋・再編集してお届けします。 ティラノ軍団が現れたのは梅雨の時期 恐竜が生きていた中生代は、別名「恐竜時代」とも言われます。古い時代から「三畳紀」「ジュラ紀」「白亜紀」で構成され、三畳紀の始めが約2億5190万年前、白亜紀の終わりが約6600万年前と定義されています。 しかし、これ

    じつは「天下」をとって、すぐに「大絶滅」を迎えてしまった「悲劇すぎる生物」…その「意外な名前」(小林 快次)
    kazutox
    kazutox 2023/03/27
    ブルーバックス『ティラノサウルス解体新書』
  • 実は脳の神経細胞が「縮んで」いた!ついにわかってきた「うつ病」のメカニズム(古屋敷 智之)

    自閉スペクトラム症、ADHDなどの発達障害統合失調症......。多くの現代人を悩ませるメンタルヘルスについて、原因と治療法の研究が進んでいます。 脳科学の視点から最先端の研究を紹介した『「心の病」の脳科学』(講談社ブルーバックス)の中から、特に多くの人々を悩ませる「うつ病」について紹介しましょう。 *記事は『「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか』を一部再編集の上、紹介しています。 日人の100人に6人が発症する「うつ病」 WHO(世界保健機関)によると、「気分が落ち込む」「何に対しても興味や喜びを感じることができない」といった症状が現れるうつ病は、2021年時点で、世界で約2億8000万人もの人々が苦しんでいる精神疾患です。 厚生労働省によると、日では100人のうち約6人という高い頻度で発症します。 うつ病は、統合失調症双極性障害などに比べて遺伝要因よりも環境

    実は脳の神経細胞が「縮んで」いた!ついにわかってきた「うつ病」のメカニズム(古屋敷 智之)
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    kazutox 2023/02/17
    ブルーバックス『「心の病」の脳科学』
  • 「量子力学」が解き明かす「この世界の本当の姿」がヤバすぎた…! SFよりスゴイ「不思議な現実」(和田 純夫)

    量子力学。それは物質の基の姿、すなわち、この世界の基の姿を解き明かそうとする理論だ。しかし、そこから導かれるさまざまな結論は、どれもわれわれの直観にあまりにも反している。 そんな量子力学をどう解釈するかをめぐっては、2つの代表的な方法がある。1つは、ニールス・ボーア(1885-1962)を中心に考えられた「コペンハーゲン解釈」。もう1つは、ヒュー・エベレット(1930-1982)が提唱した「多世界解釈」だ。現在、コペンハーゲン解釈が標準的な理論とされているが、それに異を唱える物理学者たちが主張しているのが多世界解釈である。しかしそれは、「この世界は無数に存在する」というSFとしか思えない世界像を主張する、一見、まともとは思えない解釈である。 多世界解釈では、なぜそんな世界が「必然」となるのだろうか? その答えは、じつはごく自然なロジックの積み重ねで導くことができるのだ。 その前に今回は

    「量子力学」が解き明かす「この世界の本当の姿」がヤバすぎた…! SFよりスゴイ「不思議な現実」(和田 純夫)
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    kazutox 2023/01/02
    ブルーバックス「量子力学の多世界解釈」
  • 「遺伝子とは何か」という問いにあなたは答えられるか(中屋敷 均)

    「遺伝子とは何か」 この問いに、あなたは何と答えるか。 「親から子どもに受け継がれるもの」と答える人もいるだろう。生物学を学んだことがある人であれば「DNAだ」と答えるかもしれない。 いずれの回答も正しい。しかし、最新の研究から、たとえば「遺伝子とはDNA」という答えであっても、一概にそうとは言い切れないことが明らかになってきた。 遺伝子の研究はなぜ始まり、どのような道を辿ってきたのか。最新の研究において遺伝子はどのように捉えられているのか。分子生物学を専門とする中屋敷均氏に話を聞いた。 *インタビュー記事の末尾で、インタビューの模様を収録した動画を公開中です。 「RNA新大陸の発見」の衝撃 ――先だって出版された『遺伝子とは何か?――現代生命科学の新たな謎』ですが、こののテーマは、まさに「遺伝子とは何か」です。なぜこのようなシンプルなテーマでを書こうと思われたのでしょうか。 中屋敷

    「遺伝子とは何か」という問いにあなたは答えられるか(中屋敷 均)
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    kazutox 2022/10/11
    ブルーバックス「遺伝子とは何か?」
  • たくさんいた!? ヨーロッパの森を直立二足で歩く類人猿たち(更科 功)

    獣にべられる人類 もう何年も前の話だが、お酒の席で、ある大学の先生に聞かれたことがある。人類の祖先は、どうやって肉獣から身を守っていたのか、と言うのだ。 人類の祖先は、最初のころは森林に住んでいた可能性が高いが、後の時代になると草原に進出した。そこには肉獣がたくさんいる。人類の祖先が木の棒や石器を振り回したところで、大型の肉獣には敵わないだろうし、群れを作ったり火を使ったりしても、完全には身を守れないに違いない。それなのに、どうして草原に進出することができたのだろうか。じつに不思議だ、と言うのである。 でも、考えてみれば、完全に身を守る必要はないだろう。もし、肉獣にべられることがまったくなければ、人類はどんどん増えてしまうはずだ。 有名な話だが、100年ほど前にアメリカのイエローストーン国立公園で、オオカミを駆除したためにシカが異常に増えて、その結果、森林が荒廃して、生態系

    たくさんいた!? ヨーロッパの森を直立二足で歩く類人猿たち(更科 功)
  • 「外はトロトロ、中はガチガチ」地球の中心、コアの不思議な構造に迫る!(廣瀬 敬)

    2003年に公開された『ザ・コア』というSFパニック映画をご存じでしょうか? 主演がアーロン・エッカート(『ダークナイト』でハービー・デント/トゥーフェイスを演じた、ケツ顎が印象的な俳優)とヒラリー・スワンク(2度のアカデミー主演女優賞の受賞歴がある、名優)の2人で、なかなか豪華なキャスティングでした。楽しい作品ですが、科学考証がかなりアレなため、ブルーバックス的にはおススメしていいものか悩ましい……。 この映画のタイトルにある「コア」とは、地球の中心に現実にある「鉄球」の名前です。コアの半径は約3500kmと知られています。ちなみに、月の半径がおよそ1700km。地球の中に月よりもはるかに大きな鉄球があると聞くと、なんだか不思議な感じがしないでしょうか。 コアが存在することは間違いないのですが、わかっていることは多くありません。謎の宝庫であり、地球科学者にとっては興味の尽きない存在です。

    「外はトロトロ、中はガチガチ」地球の中心、コアの不思議な構造に迫る!(廣瀬 敬)
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    kazutox 2022/02/14
    ブルーバックス「地球の中身」
  • 「婚前セックスや中絶が違法の国」で妊娠した未婚女性に残された「残酷すぎる道」(此花 わか)

    8月13日公開の映画『モロッコ、彼女たちの朝』は、モロッコの旧市街・カサブランカを舞台に、臨月で街をさまようサミア(ニスリン・エラディ)と、彼女を家に引き入れ助ける未亡人のアブラ(ルブナ・アザバル)の2人の孤独な女性が織りなす、“生と再生”の物語だ。 静謐な絵画のような映像が美しい作だが、婚外子や未婚の母に対する差別が未だに根強いモロッコの性差別的な“伝統”に対しての問題提起も込められている。 脚と監督を務めたのは、モロッコ・タンジェ出身のマリヤム・トゥザニ氏。ロンドンの大学でジャーナリズムを専攻し俳優としても活動する彼女は、この長編監督デビュー作が、モロッコの女性監督として初めてアカデミー賞モロッコ代表作品に選ばれた。 「罪の息子」と呼ばれるモロッコの婚外子 ――原題は『Adam(アダム)』ですが、作中にアダムという名の男性は登場しません。原題にはどんな意味があるのでしょうか。 トゥ

    「婚前セックスや中絶が違法の国」で妊娠した未婚女性に残された「残酷すぎる道」(此花 わか)
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    kazutox 2021/08/14
    原題Adam、邦題「モロッコ、彼女たちの朝」、13日から、東京では2館 https://www.imdb.com/title/tt10199664/
  • 「日本は同調圧力が凄い」というのは本当なのか?(高野 陽太郎) @gendai_biz

    2020年、インターネットで「自粛警察」という言葉がはやりました。それをきっかけに、「日は同調圧力が凄い」という議論が盛り上がりました。「同調圧力」をテーマにしたもベストセラーになっています。 私のところにも、ある雑誌から「同調圧力」の特集に原稿を書いてほしい、という依頼が舞いこんできました。この特集の「主旨」には、「世界と比べて日社会における同調圧力は凄まじい」と記されていました。「私が原稿を書くと、企画の主旨と正面衝突してしまいますが……」と申し上げたところ、原稿の依頼は取り下げられました。 インターネットでも「日は同調圧力が凄い」と盛んに論じられていますが、はたして、それは当のことなのでしょうか? 根拠はあるのか? 「日は同調圧力が凄い」という議論をみると、証拠らしい証拠はあげられていないことがわかります。 「自粛警察」の例としてよく言われるのは、たとえば、店舗のシャッタ

    「日本は同調圧力が凄い」というのは本当なのか?(高野 陽太郎) @gendai_biz
    kazutox
    kazutox 2021/08/07
    「国民性」みたいな話ってたいてい眉唾だよね
  • 新書の役割――「ナチスは良いこともした」と主張したがる人たち(田野 大輔)

    DIG 現代新書クラシックス(7)群像×現代新書のコラボ企画「DIG 現代新書クラシックス」の第7弾(『群像』7月号掲載)は、甲南大学教授の田野大輔氏による、石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』(2015年刊)の紹介です。 「ナチスは良いこともした」と主張したがる人たちの心理とは? 不正確で一面的な情報に惑わされないために、入門書が果たす役割を示します。 ナチスは良いこともした? ナチスが「絶対悪」であり、未曾有の災禍の元凶であることは、今日では常識となっている。だがインターネット上ではむしろ、「ナチスは良いこともした」と声高に主張したがる人が増えている。 アメリカトランプ現象やヨーロッパの排外主義運動といった近年の国際情勢を反映してか、わが国でもナチズムへの社会的関心は高まっているが、一般に出回っている情報には著しく不正確なもの、とうに否定された俗説も少なくない。 実は先日、筆者にそのこ

    新書の役割――「ナチスは良いこともした」と主張したがる人たち(田野 大輔)
    kazutox
    kazutox 2021/06/27
    講談社現代新書「ヒトラーとナチ・ドイツ」
  • 三体問題が解けないことを証明したのは誰?…ポアンカレはいったい何を証明したのか(浅田 秀樹)

    三体問題が解けないことを証明したのは誰?…ポアンカレはいったい何を証明したのか 三体から生まれた「カオス」の発見 ポアンカレは「三体問題が解けないことを証明した」といわれます。しかし、「二体問題」の一般解を求める方法(「求積法」)では、「三体問題」の一般解を求めることができないということは1887年にドイツの天文学者ハインリヒ・ブルンスによって証明されていました。それではいったい、ポアンカレは何を証明したのでしょうか? 浅田秀樹さんの著書『三体問題』から、ポアンカレが証明した驚くべき事実をご紹介します。 ポアンカレの登場 ブルンスによる証明がなされた2年後の1889年、スウェーデン国王兼ノルウェー国王のオスカル2世の60歳の誕生日を祝うために、数学に関する懸賞問題が公表されました。 このオスカル2世の懸賞問題とは、厳密な数学的な定義・用語を避けて筆者なりに意訳すればおおよそ以下のようなもの

    三体問題が解けないことを証明したのは誰?…ポアンカレはいったい何を証明したのか(浅田 秀樹)
  • 「妊娠は病気じゃない」の意味、日本とフランスでこんなに違います(髙崎 順子) @gendai_biz

    男女平等を力強く推進し、「グローバルジェンダーギャップ」のランキングを短期間のうちに駆け上がったフランス。連載「フランスに探る男女連携社会の作り方」は、フランスに男女の〈連携〉の在り方を学ぶ。 (これまでの連載記事はこちらから) 妊娠は病気じゃないんだから甘えるな 「おめでたですね」 医師が妊娠を告げるシーンで使われる、この定番の表現が私は苦手だ。私自身子どもが二人いて、彼らに恵まれたことは幸運だと思っている。が、そのための妊娠出産体験には、苦しい思い出が多いからだ。 私はフランスで妊娠、出産したが、妊娠中は不定愁訴の連続だった。始終うっすら吐き気のするつわりが数ヶ月続き、お腹が出始めると股関節神経痛に見舞われ、歩くたびに激痛が走った。 おまけに妊娠期間特有の糖代謝異常「妊娠糖尿病」も罹患していた。後期は胎動が激しく夜も熟睡できない。とにかく全身のどこかが常に、しんどかった。それでも胎児

    「妊娠は病気じゃない」の意味、日本とフランスでこんなに違います(髙崎 順子) @gendai_biz
  • 「包茎」はなぜ恥ずかしくなったのか…? ウラにある男性間の「いびつな支配」のメカニズム(澁谷 知美) @gendai_biz

    初体験の時。コトがすんで、その人は「男の7割は仮性包茎だから!」といって、あわてて股間を隠した。こちらからたずねたわけではない。多数派なのに恥ずかしそう。謎だった。これが筆者と仮性包茎とのファーストコンタクトである。 しばらくのち、12年かけてこの謎を追いかけた。このたび、その成果を『日の包茎 男の体の200年史』(筑摩書房)として上梓した。この記事では、調査結果の一部をお伝えしたい。テーマは、「包茎」はなぜ恥ずかしいのか、である。 当に手術が必要なのは0.07% まず確認しておきたいのは、基的に仮性包茎には手術は不要ということだ。真性包茎にすら不要という医師もいる。泌尿器科医の石川英二が書いた『切ってはいけません! 日人が知らない包茎の真実』(新潮社)によると、当に手術が必要なケースは全体の0.07%にすぎない。 次に注目すべきは、仮性包茎は多数派であるということ。18歳から8

    「包茎」はなぜ恥ずかしくなったのか…? ウラにある男性間の「いびつな支配」のメカニズム(澁谷 知美) @gendai_biz
  • 戦場のフェイク・ニュースが歴史学を変えた(長野 壮一)

    「その噂はあまりに聞き心地がよく……」――。フェイク・ニュースやポスト・トゥルースは、今に始まった現象ではない。第一次世界大戦下、西部戦線で起こったある出来事は、歴史家をフェイク拡散の社会的条件の省察へと向かわせ、歴史学そのものの歴史にある決定的な転回をもたらすことになる――。 戦場の歴史家 1914年10月18日、歴史家マルク・ブロックの姿は西部戦線の陣中にあった。鉄条網を隔てて機関銃が対峙する中、ぬかるんだ汚水に膝まで浸かりながら、ブロックは歩兵軍曹として塹壕戦を耐えていた。 不意に隣の兵士が敵の弾に斃れ、ブロックの肩に崩れ落ちた。ギユマンという名のその男は、ブロックが戦場で出会った親友の一人だった。その時、歴史家は生まれて初めて、生を失った人体の質量を両腕に感じた。 マルク・ブロック。現代歴史学に一大変革をもたらした「アナール学派」の創始者として今日まで名を残すこの歴史家は、28歳か

    戦場のフェイク・ニュースが歴史学を変えた(長野 壮一)
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    kazutox 2020/12/08
    6ページ目に参考文献いろいろ
  • 免疫学者が新型ワクチン有望報道を憂慮する、これだけの理由(宮坂 昌之)

    有効率90%超えに期待が集まる新型ワクチン 新型コロナウイルスの勢いが止まりません。 昨年末に中国・武漢でアウトブレイク(集団発生)した新型ウイルスは瞬く間に世界に伝播し、21世紀初のパンデミック(世界的大流行)を起こしました。普通のコロナウイルスが引き起こす鼻風邪は、春頃になると流行が収束するため、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)も夏頃になれば落ち着くとの楽観的な見通しもありましたが、勢いこそ衰えたものの、流行は収束しませんでした。 それどころか北半球が冬を迎える11月になると、欧州やアメリカでは第3波が襲い、感染者数、死者数とも右肩上がりに伸びています。 近著『新型コロナ 7つの謎』(講談社ブルーバックス)の中では、10月末の全世界の感染者数を4300万人、死者数を110万人と書きましたが、それから2週間足らずで、感染者数は5530万人、死者数は133万人にまで増えました。

    免疫学者が新型ワクチン有望報道を憂慮する、これだけの理由(宮坂 昌之)
  • 安倍総理、辞任。日本の政治を「空洞化」させた政権の7年半(平河 エリ) @gendai_biz

    現状維持と空洞化 8月28日、安倍晋三内閣総理大臣が辞意を表明した。在任7年8ヶ月。佐藤栄作総理大臣の連続在任記録を抜き、歴代でもっとも長期にわたり政権を保持した行政の長になってから、わずか数日のことだった。 忘れられてはならないのが、まさにこの瞬間も憲法53条に基づく臨時国会の開催要求がなされているということだ。安倍政権は「違憲状態」のまま辞めていったことになる。それは、ある意味では安倍政権にとっては実に「らしい」結末であったと言えるのではないか。 安倍総理にとって、憲法53条を無視することは珍しいことではない。2015年は要求を出されているにもかかわらず、慣例となっている臨時国会を結局開催せず、2017年も、要求を3ヶ月間放置した結果、開催日に国会を解散するという暴挙に出た。 この7年半、安倍政権は一貫して「改憲」を訴え続けた。しかし実態として彼がやったのは、このように憲法違反を常態化

    安倍総理、辞任。日本の政治を「空洞化」させた政権の7年半(平河 エリ) @gendai_biz
  • 高度成長期に大ブーム…反戦平和教育と共存した「戦争漫画」の遺産(神立 尚紀) @gendai_biz

    戦争によって焦土と化した日が、徐々に復興し、高度成長期を迎えた頃、少年たちを熱狂させたのは、その戦争を題材とした漫画だった。 学校では、反戦・平和教育が徹底されていた時代に、なぜこのような「戦争漫画」ブームが起こったのか。その興亡からは、戦後日の複雑な容貌が見えてくる。 ON、大鵬とともに表紙を飾った「零戦」 かつて、1960年代をピークとして、少年漫画誌に太平洋戦争中の日海軍の戦闘機「零戦」や陸軍の戦闘機「隼」が飛び交い、「紫電改」が乱舞する時代があった。 軍用機だけではない。当時の少年誌を眺めて見ると、戦艦「大和」、戦車、自衛隊、忍者、馬賊(旧満州で暴れ回った賊。日人の頭目もいた)……といった、いまでいうミリタリーや歴史を題材にした活劇風の絵が、当時大人気だったプロ野球の長嶋茂雄や王貞治、大相撲の大鵬などとともに表紙を飾っている。 当時の子供たちがどんなものに関心を持っていたか

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    kazutox 2020/01/15
    まったく覚えがないので、俺の子供時代とは被ってないのか。片渕監督は1960年生。
  • 障害者と関わるのは面倒? 外注ビジネスで露呈した「社会の本音」(山田 奈緒) @gendai_biz

    障害者は「駒」なのか? 「知的障害者の仕事に成果を期待しなくていい」「障害者は障害者同士で一緒にいた方が幸せ」――。あなたはこう思ったことがあるだろうか。 これは、私が障害者雇用の取材する中でよく耳にした言葉で、珍しい考え方ではない。同じような意見をよく聞いた。「面倒なので障害者と関わりたくない」のが音だろう。 その音に応えるかのように今、「働く障害者」と「働く場所」をセットで企業に提供する障害者雇用の「外注ビジネス」が広がっている。 国が定める法定雇用率を満たそうと、さまざまな業種の企業が「外注ビジネス」を利用している。そうすれば、障害者を受け入れる環境を整えることなく、数字上はコンプライアンス遵守の姿勢を示せるからだ。 外注ビジネスの先駆けとして、人材派遣会社の子会社が千葉県内で2011年に始めた「企業向け貸農園」がある。 広大な敷地に建つビニールハウス群で、さまざまな企業に区画が

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  • ネットを支配する「シニシズム」「冷笑主義」という魔物の正体(津田 正太郎) @gendai_biz

    「提灯記事書いてくれと金積まれたんですか?」 現代ビジネスで記事を書かせていただくのは、これが2回目である。前回の「マスコミの『迷惑行為』が日社会でこんなに叩かれる理由」という記事は、幸いにして多くの方々に読んでいただいた。まあ、辛辣な批判が数多く寄せられたが…。 それらの批判には反論したいものもあるが、そのなかの一つに「どこからから(マスコミの:引用者)提灯記事書いてくれと金積まれたんですか?」というものがあった1。 そりゃ、原稿料ぐらいはいただくけれども、前回の記事の内容について誰かから頼まれたとか、そういうことは一切ないし、マスメディアの「提灯記事」を書こうという意図もない。この数年来、ずっと考えてきたことを改めて文字にしただけの話だ。 もちろん、この批判というか難癖自体は、どこかの誰かの思い込みにすぎず、世論を代表しているとか、そういう話ではまったくない。しかし、気にわない主張

    ネットを支配する「シニシズム」「冷笑主義」という魔物の正体(津田 正太郎) @gendai_biz
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    kazutox 2019/12/01
    "他者の言動を利己的な利益追求という動機の語彙でつねに解釈しようとする態度"
  • 狐との恋!?「CLASSY.」が「着回し」に込めたフェミ的結婚観(はらだ 有彩)

    「狐男」との恋を着回しページで展開した、光文社の雑誌「CLASSY. 2019年10月号」。ネット上ではこのストーリーについて、人間と動物など異類との結婚をモチーフにした昔話の類型である「異類婚姻譚」ではないか、と話題になった。 この着回しストーリーについて、「異類婚姻譚として新しい」と指摘するのは、昔話をフェミニスト目線で読み解く『日のヤバい女の子 静かなる抵抗』の著者である、はらだ有彩さん。彼女に、この着回しストーリーに込められた昔話の記号を解説してもらった。 ※以下、はらださんによる寄稿。 先日、光文社の雑誌「CLASSY.」の「着回しDiary」がインターネットを騒がせた。「CLASSY.」の着回し企画が異色なのは今に始まったことではない。主人公の職業が棋士だったり、あまり裕福でない劇団員だったり、やたらと込み入った設定が過去に何度も話題になった。 しかし今回の10月号「新しいデ

    狐との恋!?「CLASSY.」が「着回し」に込めたフェミ的結婚観(はらだ 有彩)
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    kazutox 2019/09/22
    まったくわからない
  • 「子殺し」「母性崩壊」…日本で児童虐待はどう捉えられてきたか(広井 多鶴子) @gendai_biz

    0歳児の殺害はいつから急減したか 児童虐待が大きな社会問題になるのは1990年代以降のことである。 以来、児童虐待は、「どの家庭でも起り得る」と言われ、一貫して「増加」「深刻化」していると考えられてきた。 しかしながら、実は子どもの殺人被害は1970年代後半以降大幅に減少している。 警察庁の「嬰児殺」(えいじさつ、0歳児の殺害)に関する戦後の統計を見ると、1970年代半ばまで、嬰児殺の認知件数は年間200件程度あった。それが70年代末以降急減し、2017年の認知件数は11人、被害児童9人。虐待による子どもの死亡は0歳児が多くを占めるが、今や0歳児の殺人件数は70年代の20分の1である。 厚生労働省「人口動態統計」も同様である。0歳児の他殺による死亡率は、70年代半ばまでは0歳児人口10万人比6〜10程度だったが、90年代半ばには3程度まで下がる。2004年からさらに減少し、2017年は10

    「子殺し」「母性崩壊」…日本で児童虐待はどう捉えられてきたか(広井 多鶴子) @gendai_biz