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哲学に関するkazutoxのブックマーク (50)

  • Daily Life:ヒュームの帰納の問題の再発見

    April 14, 2024 ヒュームの帰納の問題の再発見 ヒュームの帰納の問題は現代の科学哲学で帰納をめぐる哲学的問題を紹介する際、必ずといっていいほど言及される。このように定番になっていることから、「ヒュームの帰納の問題」がヒュームが『人間性論』を公にして以来一貫して哲学の大問題として論じられてきたような印象を持つ人も多いかもしれない。かく言う私自身も科学哲学の歴史について調べ始めるまで、当然のようにヒュームの帰納の問題が二百数十年来の大問題だったと想定してきた。 しかし、少し調べれば分かるように、19世紀前半から中頃にかけての「帰納」をめぐる論争(ハーシェル、ヒューウェル、ミルらによるもの)では、ヒュームが指摘した論点は全く顧みられていない(このあたりは『科学哲学の源流をたどる』でも少し紹介したし、以下でも触れる)。では、ヒュームの帰納の問題を哲学的問題圏の中央へと押し出したのは誰

  • ヘーゲルに挫折しないための5冊 - 川瀬和也 研究ブログ

    西洋哲学史のなかでもトップクラスのとっつきにくさで知られるヘーゲル。この記事では、ヘーゲル哲学を学ぶための入り口を提案します。この夏、新たな挑戦としてヘーゲルに入門してみてはいかがでしょうか。 1.ヘーゲル哲学入門の難しさ 西洋哲学に興味のある者でその名を知らぬ者はいない、と言ってもよい大哲学者ヘーゲル。しかし、彼の思想を学ぶことには独特の困難が伴います。 1.1 文章が難解すぎる ヘーゲルの文章は非常に難解で、西洋哲学の中でもトップレベル。ヘーゲル自身も書簡でうまく書けないと嘆いており、専門の論文でも、例えば英語ならdense(濃縮された)やnotrious(悪名高い)と言った表現に何度も出会うほど。いきなりヘーゲルの著作を開いて、数行で挫折してしまった、という方も少なくないでしょう。 1.2 著書が手に入りにくい 哲学の古典と言えばまず思い浮かべる人も多いであろう岩波文庫。その岩波文庫

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    kazutox 2022/05/08
    ありがたい記事
  • 知られざるコンピューターの思想史──アメリカン・アイデアリズムから分析哲学へ | 遅いインターネット

    フォン・ノイマン、ゲーデル、それにタルスキ。20世紀科学革命の牽引役となり、現代のコンピューターサイエンスの礎を築いた彼らの知の背景には、中欧オーストリアで育まれた科学と哲学の伝統がありました。分析哲学研究者・小山虎さんが、新大陸アメリカで開花した情報技術の知られざる出自を探ります。 ついに書籍化が決定した連載「知られざるコンピューターの思想史」より、連載時から大幅に加筆修正を加えた序章を全文無料公開します。 フォン・ノイマンやゲーデル、タルスキら現代のコンピューターサイエンスの礎を築いた偉人たちの「知られざる」系譜を追う書。 序章では、ノイマン・ゲーデル・タルスキ3人が集ったとある学術会議から、コンピューターと思想史の重なりを明らかにします。

    知られざるコンピューターの思想史──アメリカン・アイデアリズムから分析哲学へ | 遅いインターネット
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    kazutox 2022/01/11
    単行本化してほしい
  • nix in desertis:書評:『世界哲学史』7・8巻(ちくま新書)

    5・6巻の書評はこちら。 7巻「近代Ⅱ 自由と歴史的発展」 19世紀を扱った巻。よく19世紀が1冊に入りきったなというのが読む前の印象で,やっぱり無理があったかなというのが読後の印象である。サブタイトルの通り,大テーマはほぼヘーゲルとマルクスであって,その通りに論じているのはテーマ紹介の第1章の他,2〜4章まで。それもヘーゲルとマルクスを直接扱っているのは4章のみだった。後述するが,巻のサブタイトルは「啓蒙思想・観念論からの跳躍」とした方が実態に即していた。なぜこのサブタイトルになったのか,第1章を読んでも理解できない。 個々の章で面白かったのは第3・4章。3章はショーペンハウアーとニーチェについて。ショーペンハウアーの思想は全然詳しくなかったのだが,章で得た理解だけで言えば,章自身でそう触れられている通り,ものすごく仏教思想に近くて驚いた。ショーペンハウアーがどの程度インドに触れて

  • ひとでなしの猫 清水純一 『ルネサンスの偉大と頽廃 ― ブルーノの生涯と思想』 (岩波新書)

    「ここでわれわれは一つの観念にまで登りつくことができたのである。その観念とはわれわれの考察をうけつけぬ、かの至高最善の原理のことではない。宇宙霊である。宇宙霊は万物の活動力、生命として、万物のなかに存在している。それによって万物は(数限りない個体に分たれながら)究極的には一つになっている。この一性を知ることが、あらゆる哲学の、あらゆる自然考察の究極目的なのである。」」 (ジョルダーノ・ブルーノ) 清水純一 『ルネサンスの偉大と頽廃 ― ブルーノの生涯と思想』 岩波新書 (青版) 825 岩波書店 1972年6月20日 第1刷発行 vi 210p 新書判 並装 定価記載なし 書「あとがき」より: 「書執筆のおすすめを受けたのは、一昨年『ジョルダーノ・ブルーノの研究』(創文社)を出版してから、しばらく後のことでした。ここ数年来私の主たる関心はむしろ千四百年代(クワトロチェント)に向けられて

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    kazutox 2021/01/31
    1972年刊
  • Daily Life:生物学者は「自然主義的誤謬」概念をどう使ってきたか

    July 16, 2020 生物学者は「自然主義的誤謬」概念をどう使ってきたか 最近発表された人間行動進化学会の声明の中で、「自然主義的誤謬」という哲学由来の概念が使われていた。 そこでは、自然主義的誤謬が、「「自然の状態」を「あるべき状態だ」もしくは「望ましい状態だ」とする自然主義的誤謬と呼ばれる「間違い」」という言い方で紹介されている。これを倫理学者が聞いたなら「いや、自然主義的誤謬はそういう意味じゃないんだけどなあ」と言いたくなるところであろう。しかし、進化生物学者と「自然主義的誤謬」という概念の付き合いはかなり長く、それなりの経緯がある。稿の目的はとりあえずその経緯を追うことで、「自然主義的誤謬」という概念の適切な用法とはなんだろうかということを考えることである。 最初に断っておくが、稿はいかなる意味でも体系的なサーベイとはなっていない。どちらかといえば、目立つ事例いくつかをつ

  • What is the problem with ethical trolley problems? | Aeon Essays

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    kazutox 2020/06/13
    トロッコ問題問題。倫理学の思考実験について。
  • What if your consciousness is an illusion created by your brain? | Aeon Essays

    In the movie The Matrix (1999), Morpheus offers Neo a red pill. If he takes it, he will discover that reality as he knows it is an illusion created by machine overlords to keep humans enslaved. I am going to offer you a different pill, which – if it works – will convince you that your own consciousness is a sort of illusion, a fiction created by your brain to help you keep track of its activities.

    What if your consciousness is an illusion created by your brain? | Aeon Essays
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    kazutox 2020/01/14
    意識は幻想
  • Consciousness is neither a spooky mystery nor an illusory belief | Aeon Essays

    These days it is highly fashionable to label consciousness an ‘illusion’. This in turn fosters the impression, especially among the general public, that the way we normally think of our mental life has been shown by science to be drastically mistaken. While this is true in a very specific and technical sense, consciousness remains arguably the most distinctive evolved feature of humanity, enabling

    Consciousness is neither a spooky mystery nor an illusory belief | Aeon Essays
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    kazutox 2020/01/14
    意識はリアル
  • Philosophy of Science Books in Japanese

     科学哲学日語ブックガイド (最終更新 2023年12月18日) 伊勢田哲治 近年日語でよめる科学哲学の書籍も増えてきたが、そのためどういう順番で何を読めばよいかわからないという問題も生じている。科学哲学に関する情報も最近はかなりインターネットで調べられるようになってきたが、中途半端な知識で書かれた不正確なものも多く、信頼できる書籍の重要性は以前と変わらない。 リストに収録しているのは日語の書籍(一部論文)のみである。英語に特に抵抗がないなら、専門外の人でもStanford Encyclopedia of Philosophyなどの英語の情報源に向かった方が効率よく科学哲学の研究動向を知ることができる。 凡例 ・紹介した中には絶版書も多いが、図書館等で利用できるだろうことも踏まえて、特に入手可能なものとそうでないものを区別はしていない。 ・科学哲学を專門としない人が読むことを想定

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    kazutox 2019/11/04
    科学哲学日本語ブックガイド、伊勢田哲治
  • What Albert Einstein owes to David Hume’s notion of time | Aeon Essays

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    kazutox 2019/09/12
    ヒュームと相対的な時間
  • 【3868】コンサータによって自己の連続性を失いつつある | Dr林のこころと脳の相談室

    Q: 私は某大学の法学部に通う21歳の男子学生です。(質問とは、直接、関係はありませんが、触法精神障害者に興味があり、それについて卒業論文を書くため、日々、資料を集めております。) 質問に入る前に、長文になりますが、質問に関わってくることなので、少し、コンサータ の服用とそれによる私自身の感じたことを書かせていただきます。 私は、精神科にてADHDと診断され、コンサータ を服用して数年になります。コンサータ 服用当初は、コンサータ によって、感覚過敏から解放され、初めて、ゆっくりとを読むことができるようになり、感動のあまり泣いてしまいました。この感動はあまりにも激しく、「私は、もう完全に『脳』を支配した」という優越感(あるいは、副作用としての多幸感に過ぎないのかもしれませんが)を得ました。ところが、数ヶ月たち、このコンサータ 服用後の精神の変調が、私の悩みの種になってしまいました。 私は

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    kazutox 2019/08/06
    林先生の深淵
  • Hume is the amiable, modest, generous philosopher we need today | Aeon Essays

    Socrates died by drinking hemlock, condemned to death by the people of Athens. Albert Camus met his end in a car that wrapped itself around a tree at high speed. Nietzsche collapsed into insanity after weeping over a beaten horse. Posterity loves a tragic end, which is one reason why the cult of David Hume, arguably the greatest philosopher the West has ever produced, never took off. While Hume wa

    Hume is the amiable, modest, generous philosopher we need today | Aeon Essays
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    kazutox 2019/07/19
    2018年の記事、「もっとも偉大な哲学者」なのに人気のないデヴィッド・ヒューム
  • The blind spot of science is the neglect of lived experience | Aeon Essays

    The problem of time is one of the greatest puzzles of modern physics. The first bit of the conundrum is cosmological. To understand time, scientists talk about finding a ‘First Cause’ or ‘initial condition’ – a description of the Universe at the very beginning (or at ‘time equals zero’). But to determine a system’s initial condition, we need to know the total system. We need to make measurements o

    The blind spot of science is the neglect of lived experience | Aeon Essays
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    kazutox 2019/02/05
    科学的客観主義について
  • What existentialist philosophy reveals about prejudices | Aeon Essays

  • [PDF] G.H.ミードの社会心理学

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    kazutox 2019/01/14
    1978年、「ソシオロゴス」誌
  • この復元には、従来のヘーゲル「歴史哲学」を覆すインパクトがある(伊坂 青司) | 現代新書 | 講談社(1/2)

    歴史哲学」への毀誉褒貶 ヘーゲルのいわゆる「歴史哲学」は、これまで一般にどのようにイメージされてきただろうか。 ヘーゲル哲学への分かりやすい入門書とされる反面で、アジアを低く見るヨーロッパ中心主義の歴史観とか、理性法則に基づいた楽天的な進歩史観として揶揄されるというように、毀誉褒貶の相反する評価が入り乱れてきた。 『歴史哲学』の分かりやすさは、『精神現象学』や『論理学』のようなヘーゲル自身による著作ではなく、複数の聴講者による講義筆記録をもとに編集されたテキストという性格にある。 これまで一般に使用されてきた旧版テキストは、彼の死後、ヘーゲル全集の中の1巻として講義筆記録をもとに編集されたものである。 実はこの編集が曲者で、E・ガンスの責任編集による『歴史哲学』第1版(1837年)は、10年弱の間に隔年で5回講義されたうちの最終回講義(1830/31年)をベースにしながら、しかし複数の筆

    この復元には、従来のヘーゲル「歴史哲学」を覆すインパクトがある(伊坂 青司) | 現代新書 | 講談社(1/2)
  • Why you never have enough time, a history

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    kazutox 2018/11/06
    spectatorとagent
  • If elephants aren’t persons yet, could they be one day? | Aeon Essays

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    kazutox 2018/10/31
    ゾウを人に含めることができるかどうか: ゾウさんのコミュニケーション能力と社会規範について
  • Does philosophy still need mathematics and vice versa? | Aeon Essays

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    kazutox 2018/09/27
    数学の哲学、20世紀の数理論理学、およびAI(ニューラルネットワーク)の話など