アメリカのオバマ前大統領は17日に発売した回顧録で、就任後、2009年に初めて日本を訪れ当時の鳩山総理大臣と会談した際の政治状況を振り返り、「3年未満で4人目の総理であり、硬直化し、目的を失った政治の症状」と酷評しました。 オバマ氏は、17日に発売した回顧録の中で、2009年に大統領に就任し、11月に初めて日本を訪問した際に会談した当時の鳩山総理大臣について、「感じはいいがぎこちなかった」と振り返りました。その上で、当時の日本の政治状況をめぐり、「鳩山氏は3年未満で4人目の総理だった。日本を長年悩ませていた硬直化し、目的を失った政治の症状であり、彼は7か月後には退陣した」と酷評しました。 当時、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題をめぐり、鳩山氏が移設先の見直しの検討を決めるなど迷走し、オバマ氏が不信感を持ったとされていました。