沖縄「正論」友の会第64回セミナーが28日、那覇市内で開かれ、産経新聞上席論説委員・コラムニストの乾正人氏が「自民党は崩壊するのか~試練の岸田政権~」と題して講演した。 乾氏は、自民党は4月の衆院3補欠選挙で不戦敗を含め全敗するなど「崩壊の前兆がすでに起きている」と指摘。岸田文雄首相のお膝元、広島県府中町の町長選(26日投開票)でも、推薦候補が落選していることなどから、「現政権のまま7~8月に総選挙が実施されれば、自民党が下野する可能性はかなり高い」との見方を示した。 また、銃撃事件で安倍晋三元首相を失った影響は大きく、「保守政治は曲がり角に差し掛かっている」と強調。安倍氏に代わるリーダーが出現しておらず、「日本の保守政治が危機にさらされている」と警鐘を鳴らした。