北朝鮮による拉致被害者で新潟産業大教授の蓮池薫さん(66)は7日、新潟市内で講演し、「政府は拉致問題で北に譲歩してはいけない。(全面解決ではなく)どこかで線引きすれば、拉致被害者で帰国した曽我ひとみさん(64)とともに拉致された母のミヨシさん(92)らを北から救出できなくなる」と語った。 また、北が主張するように拉致問題を解決済みの問題としないため、「全ての国民に40年、50年と拉致問題を啓発し続けなくてはいけない」と訴えた。 蓮池さんは、この日開かれた自民党新潟県議による拉致議連(会長・柄沢正三県議)の会合に出席、拉致問題解決に向けた今後の展望などを話した。 蓮池さんは、最近の北の動きについて「拉致問題を動かそうとしているようにみえる」とした上で、「日本から植民地支配に対する補償金を得たいのだろう」と指摘した。その背景について、拉致被害者家族の高齢化が進み、生きて再会を果たすことが問題解