【働き-1】 感染症は、病原微生物が人の体に侵入し悪さをする病気です。腫れや発赤を生じ、ときに化膿し、痛みや発熱により苦痛をもたらします(実は、このような症状は病原微生物と戦うための体の防衛システムでもあるのです)。 病原微生物には、細菌やウイルス、真菌(カビ)、原虫などが含まれます。このお薬が有効なのは おもに“細菌”による感染症です。細菌以外では、ある種の真菌(ニューモシスチス)やトキソプラズマ原虫にも有効です。病原菌が死滅すれば、腫れや発赤がおさまり、痛みがとれ、熱があれば解熱します。膀胱炎など尿路感染症に用いられることが多いです。 【働き-2】 ニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)は、いわゆる日和見感染症のひとつです。健康な人は心配ないのですが、エイズの患者さんや、免疫抑制療法などで抵抗力が落ちている人が感染すると たいへんやっかいです。治療が困難で、命にかかわることも少なくありませ