2023年10月にGoogleとYahoo!がメール送信者向けのガイドラインを更新してから早3か月。いよいよ適用開始の2024年2月が近づいてきました(ドキドキ)。 私は昨年から本件の対応を進めていて、地味に大変だな、と感じています。多くの企業では自社ドメインから様々なメールを送信していると思います。利用しているツール・サービスも様々で、たとえば、Sendmail/Postfix/Eximのサーバを立てている、Google WorkspaceやMicrosoft 365を使っている、といった他に、CRMであるSalesforce、マーケティングツールのHubspotやAccount Engagement(旧Pardot)、メール送信用のAmazon SESやSendGridを使っているなど、多くのツール・サービスを併用している企業が多いのではないでしょうか。 そういった状況では自社のどこか
神奈川県高校入試のネット出願システムの不具合影響を受けた利用者として、Gmailを扱えないメール環境について外部から調査しました。 出願システムで独自実装されたメールシステムの不完全な実装と、メール関連のDNSの設定不備が原因であった可能性が高いと推測します。 2024年の神奈川県立高校入試出願システムの不具合の影響を受け、@gmail.comのメールアドレス を利用出来なかった一利用者として、 インターネットから参照可能な範囲で、出願システムのメール環境について調査。 被疑箇所の推定と、状況を改善する対策について検討する機会がありましたので、紹介させて頂きます。 神奈川県公立高等学校入学者選抜インターネット出願システムの稼動状況について MX設定 「mail.shutsugankanagawa.jp」のMXレコードを確認しました。 1/18(21時) $ dig mx mail.shut
米Googleは10月3日(現地時間)、Gmailユーザーをスパムから守る対策の一環として、メールの一括送信者に対する新たな要件を設けると発表した。 一括送信者とは、アカウントに1日当たり5000件以上のメールを送信するユーザーを指す。 まず、メール内に1クリックで購読解除できるボタンを設置することを義務付ける。送信者は、解除ボタンがクリックされてから2日以内に対応することが求められる。この要件はオープンスタンダードに基づいて構築されており、Gmail以外のメール受信者も恩恵を受けられるとしている。 また、GoogleはGmailヘルプの一括送信者向けのページ「一括送信ガイドライン」を更新し、メールの認証要件についての説明を追加した。メールが迷惑メールに分類されないように、ドメインに対して認証を設定する必要があるというものだ。 一括送信者は、2024年2月までにこれらの要件を満たすことが義
Googleは2022年1月31日(米国時間)、ビジネスツールとして提供しているGoogle WorkspaceのGmailにおいて、新たなインターフェイス「統合ビュー」を導入すると発表しました。新しいインターフェイスは、2022年2月より段階的に提供を開始します。 「統合ビュー」では、ChatやSpaces、MeetといったGoogle Workspaceのコミュニケーションツールが画面左端のカラムに常時表示されるようになります。それぞれのアイコンを選択すれば、各ツールを自由に切り替えられる仕組み。各ツールの通知が届くとアイコン上部に通知バッジが表示されます。 左から2番目のカラムには選択中のツールのナビゲーションが表示され、中央のメインカラムに主要なコンテンツが表示されます。これまでのUIと大きく変わるわけではないので、違和感なく使えそうな印象です。 検索バーにキーワードを打ち込めば、
紹介する構成で何通かメールを送信してみましたが、Gmailのプロモーションタブに分類されてしまうことがあります。 重要なメールを送ることが多い方は、別の構成にしたほうが良さそうです。 有料ですが、割と安価で済む代替案を記事末尾で紹介しています。 🔗プロモーションタブに振り分けられたくない場合の代替案(有料) 経緯 今まで10年以上、無償版G Suiteを利用して、個人で快適にGmailを利用してきました。 しかし先日、無償版G Suite(旧Google Apps)が5/1以降利用できなくなるとのアナウンスがありました。 「独自ドメインでメールを送受信したいだけなのに680円/月*ユーザー数は厳しいな~」と考え、無料で利用できる移行先を検討してみました。 構成 検討した結果、以下のような構成に移行することに決定しました。 mailgunでのメール転送について調べると、Googleパートナ
[速報]Gmailにノーコード開発ツールのAppSheetを統合、Googleが発表。Google Cloud Next '21 Googleは、Gmailにノーコード開発ツールのAppSheetを統合することを発表しました。 日本時間で13日未明に開幕する同社のオンラインイベント「Google Cloud Next '21」で詳細が説明される予定です(追記:下記ツイートにあるように発表されました)。 We’re bringing more flexibility into #GoogleWorkspace by integrating AppSheet into @gmail. This allows anyone to reclaim time with custom, no-code apps and automations that users can interact with
米Googleは7月12日(現地時間)、Gmailの受信箱に表示する送信者のアイコンとして、企業ロゴを表示できるようにしたと発表した。BIMI(Brand Indicators for Message Identification)を採用した企業の認証済みのロゴのみが表示されるので、なりすまし対策になる。 BIMI採用のロゴは、Gmail内で表示されるアカウントの頭文字やGoogleアカウントのプロフィール画像に代わって表示される。 BIMIは、メールの送信ドメイン認証技術、「DMARC」に基づく業界標準。Googleの他、Verizon MediaやTwilio、Fastmailなどが取り組みに参加している。 DMARCなどのセキュリティプロトコルはデジタル証明書と暗号化によるため、検証済みのロゴは実際の企業のメールドメインにしか表示されず、なりすましメールで真似することはできないことに
すこし前に、 gmailfilters というツールがあるのを知ってはいました。 が、おそろしいことにこれまで設定したフィルタがふっとんで(消えて)しまうことがありえるとわかっていたので、継続採用は見送ってました。 1 そんなときに、ふと Gmailのフィルタを管理するためのTerraformプロバイダーを作った - febc技術メモ というブログを発見。Terraform であれば既存のものに影響なく管理できそうと予想して、使ってみました。 > Key TakeawaysKey Takeaways Terraform で Gmail の filter は、管理できる そこに至るまでには Google ( GCP + G Suite ) のちょっとした壁があり、作成したサービスアカウントへAPI アクセスの委任を管理画面で行うのが良さそう 今のところ、設定には以下の制約がありそう 一度設定
Googleにはいつもお世話になっています。アカウントは複数所有しておりメインアカウント、趣味用アカウントなど。主に5種類のアカウントを利用していますがそのうちメインで利用しているアカウントが、今朝方に何の前触れもなく、突然、BANをされました。 「Google 春のBAN祭り」などと揶揄されてSNS界隈で毎年話題にあがる話しですが、まさか自分が当事者になるとは夢にも思いませんでした。特にSNSなどに利用することなく大切にしてきたアカウントだけにショックも大きいです。 これは普段使いしている皆さんにも起こりうる事態だと思いますし、今回起こっていることをご紹介するとともに、これまで安全対策として備えをしてきた内容とその評価、今後の予定などを書きたいと思います。 かなり動揺している状態で記事を書いています。誤字脱字はご勘弁いただきひとりでも同じような被害者が出ないことを祈りつつ公開いたします。
2021年の記事とは思えないタイトルですが、そのようにしたのです。 特定のメールサービスが提供するメールアドレスに依存していると、そのメールサービスからBANされた際に人権を維持できない可能性があります。というのも仮にメールアドレスが凍結すると、そのアドレスをアカウントのidentifierとして登録しているサービスを巻き込んでしまい大惨事が起きてしまいます。 プレッパーじみた危機意識ではありますが、そのような気持ちになったのでこのたび独自ドメインでメールアドレスを払い出し、それを使うようにしてみました。 しかし自前でpostfixを運用する……みたいなことは断固やりたくなかったので、今回はさくらのメールボックスを利用して、元々保有していたドメインのサブドメインを使ったメールアドレスを払い出し、そこに送られてくる全てのメールをGmailへと転送するという構成を取りました。 メールボックスに
If you use Gmail and have to maintain (like me) a lot of filters (to apply labels, get rid of spam or categorize your emails), then you probably have (like me) a very long list of messy filters. At a certain point one of your messages got mislabled and you try to understand why. You scroll through that horrible mess of filters, you wish you could find-and-replace stuff, test the changes on your fi
はじめに Leverages Advent Calendar 10日目担当の ham です。 今が 12月12日だということは気にしてはいけません。代打です。 Leverages で、セキュリティの責任者としてセキュリティ意識の啓蒙や全社に関わるシステムの改善をしています。 また、前職では、SOC、NOC、BGPの運用などを行っていました。 最近メールについて不可解な問い合わせが増えてきたので、調べたことをまとめます。 追記(2019年12月24日 17:10) 本日 16時頃に Outlookサポートから不具合を改修した旨の連絡が来ました。 私もテストを実施し、Outlook から送信した Re: 【hoge】【fuga】 のメールが Gmail に届くことを確認しました。 メリークリスマス! 追記(2019年12月15日 21:40) 反響の大きさにびっくりしています。茶渡の霊圧を消し
「Gmail」に「Inbox」のAIフィルタなどの便利な機能が複数取り込まれ、Googleカレンダーをその場で表示できるなどの新機能が追加された。「G Suite」なら「コンフィデンシャルモード」も使える。 米Googleは4月25日(現地時間)、メールサービス「Gmail」の大幅アップデートを発表した。送信相手が転送できないようにするなどのセキュリティ関連機能や、同社のもう1つのメールサービス「Inbox」で提供してきたAIによるフィルタリング機能、Googleの他のアプリと連携するパネルなどが追加された。 企業向け「G Suite」ユーザーは管理者がEarly Adopter Program(EAP)に参加してオプトインすれば同日から新版を利用できる。 一般ユーザーは、Webアプリの設定アイコン(画面右上の歯車のアイコン)→「新しいGmailをお試しください」をクリックすればすぐに新し
Gmail API, Google Cloud Pub/Sub(以下Pub/Sub), Herokuを使った、リアルタイムメール受信がしたい…したくない? 普通、どうしてもメールの受信にはラグが発生します。pull型なので。pull間隔を短くしたりして、リアルタイムに近づけたりしますよね。 今回は、pullではなくpushを使って、gmailに届いたメールをリアルタイムで感知する方法を行います。わぁ、イマドキ。 注:完璧な動作というわけではなく、落とし穴があります。ないしは私の実装で変な部分があります。あとがきに記載しておきました。 目的 特定のメールが届いたらリアルタイムにLINEに通知が来るようにしたいから。 (ifttt信者の私が、不満に思っている点である、LINEやdiscord,slackとの連携が出来ないのを改善するため。) 流れ 1, GoogleCloudPlatform(
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