過変態を示す昆虫の各段階を示す ツチハンミョウ科マメハンミョウの1種(Epicauta vittata) 過変態(かへんたい hypermetamorphosis)は、昆虫の発育に見られる変態の型の一種。完全変態のうち、幼虫の時期に形態や機能の異なる複数の段階があるものを指す 具体例[編集] 典型例にツチハンミョウ類がある。この類の生活史は以下のようなものである[1]。この類は幼虫が孤独性のハナバチ類[2]に寄生する[3]。成虫は卵を地中浅くに産み付ける。幼虫は春から初夏に孵化する。出て来た1齢幼虫は扁平な紡錘形の体を持ち、湾曲した大きな大顎とよく発達した歩脚をもち、その先端には爪がよく発達し、さらにその脇の剛毛も爪状になり、一見では3本の爪を持つように見える。この幼虫はしばしばシミ型ともいわれる[4]。この幼虫は花に移動し、ハナバチ類が花粉や蜜を集めに来るのを待ち、ハチが来るとその体の上