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円安で植田総裁の発言が1か月で大きく変化 日本銀行は3月19日にマイナス金利政策を解除した際に、政策金利は先行きゆっくりとしか上昇しない、という点をことさら強調した。17年ぶりとなる利上げが金融市場の混乱をもたらさないように、との配慮からだった。しかし、それが思わぬ副作用を呼んでしまう。予想外の円安進行だ。 足もとのドル高円安は、円安というよりもドル高の性格が強い。ドル独歩高である。しかし、日本銀行がマイナス金利政策を解除したにもかかわらず、全く円高にならなかったのは、日本銀行が金融緩和の長期化を強調したためだ。 ところが、足もとで植田総裁の発言のトーンは急変している。 植田総裁は4月18日に、G20財務相・中央銀行総裁会議が閉幕した後の記者会見で、円安進行で基調的な物価が上がり、「無視できない大きさの影響になれば、金融政策の変更もありえる」と述べた。これはかなり踏み込んだ発言だ。 さらに
いまそれなりの年齢に達している人で、経済学を学んで、卒業論文を書いた経験のある人なら、『成長の限界』を記憶しているに違いない。 実際、Wikipediaを参照するとこんな風に紹介されている: 成長の限界(せいちょうのげんかい)とは、ローマクラブが資源と地球の有限性に着目し、マサチューセッツ工科大学のデニス・メドウズを主査とする国際チームに委託して、システムダイナミクスの手法を使用してとりまとめた研究で、1972年に発表された。「人口増加や環境汚染などの現在の傾向が続けば、100年以内に地球上の成長は限界に達する」と警鐘を鳴らしている。 ちょうど一次産品価格が世界的に暴騰して、日本でもいよいよ「狂乱物価」の時代になる頃だ。 時代背景というのは、いつでも「新しい経済理論」、「新しい経済予測」を生み出すものなのである。そもそもアダム:スミスの『国富論』は18世紀終盤のイギリス社会、というよりスコ
やはり「噂で売って、事実でも売り」だった 注目された日米金融政策決定会合を経て、ドル/円相場は年初来高値を更新、150円台で値固めする展開に入りました。 既報の通り、3月18~19日の日銀金融政策決定会合は①イールドカーブ・コントロール(YCC)の廃止、②無担保コールレートの誘導目標を▲0.1%から+0~0.1%程度へ引き上げ、③ETF・JREITの購入停止という引き締め方向の決定を下しました。日銀にとっては実に17年ぶりの利上げです: マイナス金利解除と共に注目されていた長期国債買い入れ規模の取り扱いに関しては当面は現状と同程度(月6兆円程度)で維持されることが決定されており、後述するように、この部分が今会合のタカ派色をかなり相殺したように感じられました。為替市場の反応もこの部分を意識した結果ではないかと筆者は感じています。 細かい話をすれば、黒田日銀の「迷走の象徴」とも言える存在だった
中国南部の都市で学校の教師をしているキム・リさんは、住宅購入の先送りを決めたことで、旅行に回す資金を確保できた。 リさん(28)は「友人たちが住宅を購入した後、生活の質が著しく低下するのを目の当たりにしてきた」とした上で、「私たちは今や、住宅に生活を縛られることなく、世界を見るための旅行に資金を使うことに以前よりも積極的になっている」と話した。 リさんが経験していることは、先進国の体験に基づく一般の社会通念に反している。その社会通念とは、住宅価格が下落すると、いわゆる 「資産効果」 によって消費者はより貧しくなったように感じ、一段と節約しなければならないと考えるというものだ。 ゴールドマン・サックス・グループなどの多くのエコノミストは、中国では事情が異なると主張する。同国では、20年にわたる住宅価格上昇を受け、頭金を捻出するための貯蓄や住宅ローン返済が所得に占める割合が極めて高く、消費支出
「推し」で心はみたされる?~21世紀の心理的充足のトレンド 作者:熊代亨大和書房Amazon熊代亨(id:p-shirokuma)氏が書いた『「推し」で心はみたされる?~21世紀の心理的充足のトレンド』という本を読みました。 これを読んだ直後、僕の心は2つに分かれてしまいました。一つは 「そうなんだよなー。結局『推し活』を続けるには、社会性が重要なんだよな。みんながもっとこういう本を読んでくれれば、健康的で持続可能な『推し活』ができるのに」 という、「推しの健康を願う」VTuberオタクとしての自分と 「いやでも、そうやって社会性を強いられる抑圧からの開放として、『推し活』は存在するんじゃないか?」 という、「こじらせ」VTuberオタクとしての自分です。 一体どういうことなのか。この本を僕がどう読んだか述べながら、説明していきます。 『「推し」で心はみたされる?』に書かれていること この
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