豊橋ゆかりの少女漫画家の鈴原研一郎さん(1939〜2008年)の原画などを集めた展示会が、豊橋市中央図書館で開かれている。10月10日まで。 鈴原さんは朝鮮京城府(現ソウル)で生まれ、5歳のころに父の実家があった豊橋に移住。18歳ごろに漫画家としてデビューし、難病の脊椎カリエスを抱えながら、漫画「りぼん」や「週刊マーガレット」に連載した。1960年代の恋愛コメディーは、欧州の貴族らを対象にした作品が人気だったが、学校生活を舞台とした学園ラブコメの先駆けとして名をはせた。 会場では、4月に親族から寄贈された原画や原稿、作品掲載本など686点のうち、デビュー作「追跡」の単行本や代表作「レモンの年頃」の原画など200点を並べた。作品を例に、登場人物の背景に花やスポットライトを描くといった昭和漫画の王道表現方法を紹介している。故・手塚治虫さんからの年賀状や、ベルサイユのばらの作者池田理代子さんのサ