浜松市美術館(中央区松城町)で特に人気のある収蔵品を紹介する「ひっぱりだこ展-全国行脚の浜美コレクション-」(中日新聞東海本社など主催)が同館で開かれている。6月2日まで。 (田中伸一) 同展では、約7千点以上の収蔵品のうち、国内外の美術館から貸し出し依頼が多かった作品を厳選。緻密な描写のペン画で知られる池田学さん(1973年生まれ)の「再生」や、フランスの画家ルドン(1840~1916年)の神秘的な油彩画「マドンナ」など約60点を展示。 このほか、浜松市美術館の建設を提唱し、浜松の名誉市民となった医師内田六郎(1892~1974年)が寄贈した大津絵やガラス絵、市内の篤志家が寄贈した国指定重要文化財「刺繍不動明王二童子像掛幅(ししゅうふどうみょうおうにどうじぞうかけふく)」(鎌倉時代)や県指定文化財の渡辺崋山「蟲魚帖稿(ちゅうぎょじょうこう)」(江戸時代)も並ぶ。