「公文書で東京都監察医務院が発行した公文書だが、直接死因は不詳。受傷から死亡までの期間も不詳。萩原流行は何で死んだかわからかないとなっている」。 4月22日に起きた俳優・萩原流行さん(享年62)のオートバイ事故で、妻で女優のまゆ美さんの代理人の堀内稔久弁護士は、死体検案書を取り出して訴えた。 東京・杉並区でオートバイ乗車中に事故にあった萩原さんは、同新宿区の東京医大病院に運ばれ、約1時間後に亡くなった。直接死因の不詳とは、病死や自然死、事故などの外因死、そのいずれの場合かわからないことを指す。同書には受傷から死亡までの期間を記入する項目もあるが、そこも不詳になっていた。病死、事故死などの死因の種類を問う欄や傷害が発生した場所なども空欄だ。 “わからないだらけ”の死体検案書の記載は、警察の死因究明に対する不誠実さの象徴に映った。まゆ美さんは言う。 「警察の情報しかないのに、警察の説明が一転二