理化学研究所などは水を電気で分解して水素をつくる装置で、希少金属の使用量を95%以上削減した。原料不足の改善や水素の製造価格の低下につながる。米科学誌「サイエンス」に論文を掲載した。再生可能エネルギー由来の電力で水を分解してつくるグリーン水素は、環境に優しい次世代エネルギーとして注目を集める。だが製造装置には世界で年間の産出量がわずか約8トンの希少なイリジウムを使っている。研究グループは酸化
理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター 染色体分配研究チームの三品 達平 基礎科学特別研究員(研究当時、現 客員研究員)、京都大学 生態学研究センターの佐藤 拓哉 准教授、国立台湾大学の邱 名鍾 助教、大阪医科薬科大学 医学部の橋口 康之 講師(研究当時)、神戸大学 理学研究科の佐倉 緑 准教授、岡田 龍一 学術研究員、東京農業大学 農学部の佐々木 剛 教授、福井県立大学 海洋生物資源学部の武島 弘彦 客員研究員らの国際共同研究グループは、ハリガネムシのゲノムにカマキリ由来と考えられる大量の遺伝子を発見し、この大規模な遺伝子水平伝播[1]がハリガネムシによるカマキリの行動改変(宿主操作[2])の成立に関与している可能性を示しました。 本研究成果は、寄生生物が系統的に大きく異なる宿主の行動をなぜ操作できるのかという謎を分子レベルで解明することに貢献すると期待されます。 自然界では、寄生
アメリカ数学会で2人の10代の少女がピタゴラスの定理について新しい証明方法をプレゼンテーションしたことが話題になっています。応用数学の専門家であるキース・マクナルティ氏は「性別、民族、社会人口学的背景に関係なく、喜びと情熱があれば誰でも、研究分野での卓越性は達成可能であることを示す素晴らしい出来事」と評しているほか、その証明方法自体が波紋を呼んでいます。 Here’s How Two New Orleans Teenagers Found a New Proof of the Pythagorean Theorem | by Keith McNulty | Apr, 2023 | Medium https://keith-mcnulty.medium.com/heres-how-two-new-orleans-teenagers-found-a-new-proof-of-the-pytha
先日、データ解析のセミナーを開催しました。 未経験の方でも、2時間で予測モデルを作成することができるハンズオンセミナーでした。 好評だったので、その内容をYouTubeにまとめたのでご興味ある方はご覧ください。 このハンズオンセミナーで予測モデルの作り方を知った友人がchatGPTにアドバイスをもらって、データサイエンスのコンペティションサイトに応募したところ、上位6.5%に入ることができたという報告を受け、驚愕しました。 chatGPTを上手く使えば素人がプロに勝つことも十分できるのだなと実感しました。 友人が参加したデータサイエンスのコンペは、SIGNATEの糖尿病予測問題でした。 以下のような進め方をしたとのことでした。 まず、問題の概要を説明して、どのように進めていけば良いかを確認したそうです。 そうすると、chatGPTからデータサイエンスの問題を解くための手順を一覧化してくれて
塩の結晶は、「飽和食塩水をゆっくりと蒸発させる」という方法で作成可能です。これだけ聞くと非常に単純で簡単そうなのですが、透明度の高い結晶を作りだすには蒸発プロセスを制御する必要があるとのこと。蒸発プロセスがうまくいかないと、結晶が白く濁ったり、逆に溶けてしまうことがあり、また小さなほこりが原因で「小さな結晶の群れ」が発生してきれいな直方体にならないこともあります。そこで、結晶作りを愛する大学生のチェイスさんが、3年かけて「透明かつ直方体の結晶を作り出す方法」を編み出し、詳細を報告しています。 How to Grow Sodium Chloride Crystals at Home - Crystalverse https://crystalverse.com/sodium-chloride-crystals/ 塩の結晶作りでまず行う作業は、飽和食塩水を作ること。鍋でお湯をわかし、水100m
奇妙な螺旋を描く「アブラツノザメ」の腸。入り口は左側で、右側が出口 image credit:Samantha Leigh / California State University Dominguez Hills 海の食物連鎖の頂点にいるとされるサメだが、実のところ、本当は何を良く食べているのかあまりよくわかっていない。彼らが食べたものが消化・排泄されるプロセスや、より大きな海洋生態系にはたす役割なんてことはもっとよくわかっていない。 そうした秘密を解明するために、アメリカ・カリフォルニア州の研究グループは、病院でお馴染みのCTでサメの腸を撮影してみた。 そこで判明したのは、螺旋状をした不思議な形の腸だった。その螺旋はニコラ・テスラの発明品「テスラ・バルブ」と同じ働きをしている可能性もあるそうだ。
ガジェット全般、サイエンス、宇宙、音楽、モータースポーツetc... 電気・ネットワーク技術者。実績媒体Engadget日本版, Autoblog日本版, Forbes JAPAN他 ペトリ皿の上で人間の脳細胞を約80万個にまで培養した「DishBrain」に、科学者が原始的なゲーム『Pong』をプレイさせることに成功したと、査読付き科学ジャーナルNeuronに発表しました。 この研究を率いた研究者Brett Kagan博士は、「外部から情報を得て、それを処理し、リアルタイムで反応を返すことができる」と語っています。 話だけを聞いていれば、なんだか皿の上の小さな脳細胞の塊に自我があって、何らかの方法でコントローラーを操作してゲームをプレイしたかのうような話にもきこえます。しかし、いくら人の脳細胞とはいえ、目もなければ耳もない脳細胞のかけらがそのような高度な反応を示せるはずもありません。 で
ヒトの脳細胞を持つラットは、ラットなのでしょうか? 米国のスタンフォード大学(Stanford University)で行われた研究によれば、人間の人工培養脳(ヒト脳オルガノイド)をラットの赤ちゃんに移植したところ、ラットの脳の一部として統合され機能していることが判明した、とのこと。 また移植された人間の脳組織は最終的にラット脳半球の3分の1を占めるまで急速に成長しており、通常の培養漕で成長させた脳オルガノイドと比較して総体積は9倍、個々のニューロンの大きさも6倍に増加していることがわかりました。 また移植から8カ月後、大人になったラットから脳オルガノイドを摘出して遺伝子活性を分析したところ、人間の胎児後期と類似したパターンをとっていることが示されました。 赤ちゃんラットの脳を「生体培養装置」として利用することで、より本物の人間の脳に近い脳オルガノイドを製造できるようになると期待されていま
人工光合成の効率を世界最高水準まで高めることに成功した、豊田中央研究所の「人工光合成セル」=21日午後、愛知県長久手市 トヨタ自動車グループの豊田中央研究所(愛知県長久手市)は21日、太陽光を使って水と二酸化炭素(CO2)から有機物のギ酸を生成する「人工光合成」の効率を世界最高水準まで高めることに成功したと発表した。過程でCO2を材料とするため脱炭素化につながるほか、生成したギ酸から水素を取り出し燃料電池の燃料に使うこともできる。早期実用化を目指す。 豊田中央研究所は2011年に、水とCO2のみを原料とした人工光合成に世界で初成功。当初は太陽光エネルギーを有機物に変換できる割合が0.04%だったが、改良を重ね7.2%まで向上させた。植物の光合成の効率を上回るという。
BNT162b2 mRNAワクチンの中核となるのは、このデジタルなコードです。 これは4284文字で、したがって一連のツイートに収まるほどの長さしかありません。 ワクチン製造過程の一番最初は、このコードをDNAプリンター(!)にアップロードし、このバイト列を実際のDNAの分子に変換することです。 DNAプリンタの出力は少量のDNAで、その後に多くの生物的・化学的な処理を経ることでワクチンのアンプルに収まっているRNAになります(RNAについては後で詳しく説明します)。 30マイクログラムの用量には実際に30マイクログラムのRNAが含まれています。 さらに、このmRNAを我々の細胞の中に運ぶためには、脂質による巧妙なパッケージングが用いられています。 RNAは、揮発性の「作業メモリー」版のDNAです。 DNAは生物学におけるフラッシュメモリのようなもので、永続性と内部的な冗長性があり、またと
1日の新規感染者数がイギリスで1万人、フランスで3万人を突破し、ヨーロッパで感染が再拡大している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について、14歳の女子中学生が「治療薬につながる可能性のある分子」を特定して学生科学コンテストに優勝。2万5000ドル(260万円)の賞金を獲得しました。 2020 Video Challenge entry | Young Scientist Lab https://www.youngscientistlab.com/index.php/entry/2397 3M Young Scientist Challenge winner is Anika Chebrolu, who won for a coronavirus discovery - CNN https://edition.cnn.com/2020/10/18/us/anika-chebrol
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