我々は太古から自然界に存在する磁場(数10マイクロテスラ)の中で生存してきたが、近年になって超電導利用技術などの開発が進み、自然磁場とは比較にならないほど強い磁場を発生、使用することが可能となった。核融合用超電導磁石、超電導電力貯蔵装置、磁気浮上列車、核磁気共鳴装置などがその例である。そして、21世紀までに、人類は今までに経験したことのないような高磁場に曝露される機会が増加することは疑いない。一般人にとって関心のある磁気浮上列車では、客室内磁場が20ミリテスラ以下になるようにシールドされているといわれているが、医療用核磁気共鳴CT(磁気共鳴映像法MRI)では、被検者は2テスラ前後の高磁場に曝露されることになる。そして、MRIに用いられる磁場の強度は今後さらに高くなると予想される。 このような状況にもかかわらず、磁場の生体影響についての我々の知識は極めて乏しく、磁場曝露のリスク評価ないし的確
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