親ロシア派のヤヌコビッチ大統領を追放したウクライナのマイダン革命(2014年)を題材にした映画「オルガの翼」が9月3日、日本で公開される。ロシアの侵攻から半年。母国・ウクライナからスイスに脱出した主演のアナスタシア・ブジャシキナさん(20)がオンライン取材に応じ、現状と映画を重ねて「ウクライナ人が未来のために頑張る姿を見てほしい」と希望と期待を込めて訴えた。(上田融) 物語は、親ロシア派からの厳しい弾圧を逃れ、夢のためスイスに身を置く体操選手の少女が、革命に揺れる故郷と向き合う姿を描く。フランス人のエリ・グラップ監督が、革命前にスイスに逃れてきた女性バイオリニストの話を体操選手に置き換えて構想を膨らませた。