「私はアナよ」。スペインの巨匠ビクトル・エリセの傑作、『ミツバチのささやき』(1973年)は、主人公の少女・アナのひとことで幕を閉じる。演じたのは、そのキュートな表情でいまも多くの人々に記憶されているアナ・トレントだ。 『ミツバチのささやき』は1985年に日本公開され、ミニシアター「シネ・ヴィヴァン六本木」で当時の動員記録を樹立したヒット作。ミニシアターブームを代表する映画となっただけでなく、黒澤明が深く愛し、宮﨑駿も影響を受けたといわれる。世界でも高い評価を受けており、オールタイム・ベストに挙げる評論家も少なくない。 もっとも、エリセはきわめて寡作のフィルムメイカーである。長編デビュー作だった『ミツバチのささやき』以降は、『エル・スール』(1983年)と『マルメロの陽光』(1992)という2本の長編のほか、短編映画などをいくつか手がけたが、なかなか長編映画に復帰するには至らなかった。 『
すBGM:Survivor『Eye Of The Tiger』 昨年の『アントニオ猪木をさがして』、現在公開中の『無理しない ケガしない 明日も仕事! 新根室プロレス物語』に続き4月5日よりプロレスを題材とした作品『アイアンクロー/原題:THE IRON CLAW』が全国ロードショー封切りとなる。12月22日より北米2774館で公開されるや3日間で505万ドル(約7億4200万円)のゲートをはじき出し、初登場で興行ランキング6位に。観客の満足度も96%と高評価された実績を引っさげて“来日”を果たす。 熱心なプロレスファンでなくともアイアンクロー(鉄の爪)がフリッツ・フォン・エリック、あるいはその家族を表す技名であるのは知っているだろう。この一家の歴史については、日本人が想像する以上にアメリカ国民の中へ深く刻まれた80年代の出来事なのだと、前述した数字を見るにつけ推測できる。 スポーツエンタ
アリ・アスター監督の新作『ボーはおそれている』を試写で見た。 www.youtube.com ボー(ホアキン・フェニックス)は母モナ(パティ・ルポーン)のところに帰省するつもりだったが、寝坊した上に自宅の鍵を盗まれて飛行機に乗れなくなる。その後受け取った母が異常死したという知らせに動転したボーは、いろいろあって事故にあってしまう。大けがをしたボーは医者一家の家で目覚めるが… 全体的にこれまでのアリ・アスター映画とは大きく異なり、ジャンル映画ではない…というか、精神分析みたいないかにもアートハウスっぽい映画である。何に似ているかというと、どっちかというとホラー映画よりはフェリーニの『8 1/2』みたいな、個人的体験をシュールに再構成して換骨奪胎した作品に似ている。笑えるところはけっこうあるし、ホアキン・フェニックスの演技は良いのだが、とにかく長いし、要らないところがけっこうある映画だと思った
このツイートだけなら、今までの行いと比較して、そんなに批判されるようなものでないのでは? と思われるかもしれません。 しかし実際には、このファローの正体が大問題で、なんと中絶に反対するキリスト教極右活動家なのでした。(プロフィールサイト) Wikipediaの解説によれば、CitizenGoは2013年に結成された草の根保守主義グループで、世界50か国で「キリスト教の大義を擁護」し、同性結婚に反対する人々や、中絶および安楽死反対運動を擁護しているとのこと。 キリスト教徒でない日本在住民には、少々ニュアンスの伝わりにくい部分があると思うのですが、現在の世界的な反トランスジェンダー運動は、キリスト教保守主義と密接に関わっていて、欧米での長年にわたる宗教保守派対LGBT権利活動家のバトルの延長線上にあります。当然、ローリングもそういう人たちに人気があるわけです。 Twitterより、ファンが作っ
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「マンダロリアン」カール・ウェザースさん死去、ジョン・ファヴロー監督が追悼「彼は子供の頃からのヒーロー」 「マンダロリアン」でのカール・ウェザースさん - Disney+ / Photofest / ゲッティ イメージズ 『スター・ウォーズ』実写ドラマ「マンダロリアン」に出演した俳優カール・ウェザースさんが、現地時間1日に亡くなったことを受け、ドラマの企画・製作総指揮を務めるジョン・ファヴロー監督が、米公式サイト「StarWars.com」を通じて追悼コメントを発表した。 【画像】「マンダロリアン」で抜群の存在感を放ったカール・ウェザースさん カールさんは、賞金稼ぎギルドのリーダーであるグリーフ・カルガ役としてシーズン1からシーズン3まで出演。「チャプター12:包囲」(シーズン2第4話)、「チャプター20:孤児」(シーズン3第4話)ではエピソード監督も兼任した。 ADVERTISEMENT
2022年3月の週刊誌報道をきっかけに、浮き彫りになった映画業界のハラスメント問題。被害者の勇気ある告発によって、業界は変わったのか。映画監督で、ハラスメント問題を含め業界が抱える課題を解決するためにさまざま取り組んでいる深田晃司監督(44)に話を聞いた。(石原真樹) 深田監督は、フランスの映画支援機関「CNC」の日本版設立を目指す監督らの団体「action4cinema(a4c)」理事のほか、実演家やスタッフらでつくる「日本芸能従事者協会」のメンバーでもある。19年11月にはX(旧ツイッター)で、「年齢や経験値にかかわらず他者を一個の人格として尊重する」などハラスメントに対する心構えを公表するなど、個人としても積極的に発信している。ベネチア国際映画祭のコンペ部門に出品され海外でも上映された「LOVE LIFE」などを手がけ、海外の映画事情にも詳しい。 業界の現状をどう見ているのか。深田監
韓国年間最長No.1記録を樹立し、2023年韓国国内映画賞で「25冠」と最多受賞を記録したサスペンス・スリラー『梟ーフクロウー』が2月9日(金)より全国ロードショー。本作の創作のヒントとなった韓国史実の最大の謎、“ソヒョン世子の怪奇の死”について解説! 朝鮮王朝時代の記録物「仁祖実録」(1645年)に残された“怪奇の死”にまつわる歴史的な謎に、斬新なイマジネーションを加え誕生した『梟―フクロウ―』は、観客の無限の想像力を刺激し、韓国年間最長 No.1 記録を樹立。韓国エンターテイメント界の最高峰を決める「第59回百想芸術大賞」では作品賞、新人監督賞、男性最優秀演技賞の3冠を受賞。また韓国の三大映画祭の一つである「第59回大鐘賞映画祭」で新人監督賞、脚本賞、編集賞の3冠、「第44回青龍映画賞」でも新人監督賞含む3冠を受賞し、本年度の韓国国内映画賞で計25冠を達成し、最多受賞を果たした。“盲目
こんにちは、ビニールタッキーです。 2023年も楽しい映画ばかりでした。コロナ禍が落ち着き、ようやく本格的に映画館に観客が戻ってきました。一方でハリウッドでは脚本家と俳優のストライキが長期化し、大々的なPR活動や映画製作ができず大幅な影響が出ました。(念のため言っておきますがそれもこれも正当な報酬を払おうとしなかった大手スタジオのせいですからね!脚本家や俳優のせいではありません)他にも『エブエブ』がオスカーで最多7冠、バーベンハイマー現象、MCUの「ヒーロー疲れ」、A24の商業化への路線変更など様々なトピックがありました。 2023年に私が見た映画は新作・旧作合わせて113本でした。本業の仕事の方も忙しかった割に100本超えしたので見れた方だと思います。しかし映画館での鑑賞や試写を優先するあまりNetflixやアマプラなどの配信限定作品はよほど気合を入れないと見逃してしまうという傾向があり
映画『哀れなるものたち』は、『第80回ヴェネツィア国際映画祭』金獅子賞(最高賞)に輝くなど高い評価を得ている話題作だ。2024年3月に発表される米『アカデミー賞』でも複数部門のノミネートが期待されている。 『クルエラ』(2021年)のエマ・ストーン、『アベンジャーズ』シリーズのマーク・ラファロ、名優ウィレム・デフォーら豪華キャストを率いたのは、ギリシャ出身の鬼才監督ヨルゴス・ランティモス。『女王陛下のお気に入り』(2018年)や『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(2017年)などを手がけ、ダークで難解な作風と強烈な作家性、そして作品の確かな完成度で、目利きの批評家や観客から熱狂的な支持を受けている。 本作はランティモスにとって初めての「原作つき作品」となった。スコットランドの奇才、アラスター・グレイが1992年に発表した原作小説は、奇妙かつ複雑な構成と文脈がうねうね
ヨルゴス・ランティモス、どこまでいく? さっそくタイトルから入りましょう。 今回紹介する映画は、私が「2023年の映画ベスト10」の第1位に選んだ作品。アメリカでは2023年12月に一般公開で、日本では2024年1月26日に公開でしたが、東京国際映画祭で一足先にお披露目され、それよりもっと前のヴェネツィア国際映画祭ではコンペティション部門で最高賞の金獅子賞を受賞しました。 それが本作『哀れなるものたち』です。原題は「Poor Things」。 開口一番で話題にしたいのが本作の監督。ええ、この人です。“ヨルゴス・ランティモス”…(ラスボス風の響きで)。私、たぶん、“ヨルゴス・ランティモス”のこと好きなんだろうな…(突然の乙女ゲーム的な告白の呟き)。 「天才」なのか、「奇才」なのか、「変態」なのか、それはわかりません。でもとにかくヘンテコなクリエイターです。 このギリシャ出身の監督の作る映画は
映画『オッペンハイマー』より - (c) Universal Pictures. All Rights Reserved. “原爆の父”と呼ばれる米物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材にしたクリストファー・ノーラン監督作『オッペンハイマー』の日本公開日が、3月29日についに決定した。 【画像】オッペンハイマーにふんしたキリアン・マーフィ 先日発表となった第96回アカデミー賞のノミネーションでは、作品賞、監督賞、主演男優賞(キリアン・マーフィ)、助演男優賞(ロバート・ダウニー・Jr)、助演女優賞(エミリー・ブラント)、脚色賞、撮影賞、美術賞、音響賞、編集賞、作曲賞、衣装デザイン賞、メイク・ヘアスタイリング賞の最多13部門にノミネートされた同作。アメリカでは昨年7月に公開されるも日本公開は長らく決まらず、ビターズ・エンド配給で公開されると発表されたのが昨年12月のことだ。 ADVERTIS
作品賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、監督賞、脚色賞など最多13部門にノミネートされたのは、原子爆弾の開発に携わった科学者の人生を描いたクリストファー・ノーラン監督作「オッペンハイマー」。自ら命を絶った若き女性が奇跡的に蘇生し、自由に世界を旅する様子が描かれるヨルゴス・ランティモス監督作「哀れなるものたち」が、11部門ノミネートで続く。 20世紀初頭のアメリカを舞台に、石油を発掘したオセージ族と彼らの富に目をつけた白人たちを描くマーティン・スコセッシの「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」は10部門の候補に。ファッションドール・バービーの世界を実写化した「バービー」は7部門で8ノミネートされ、指揮者・作曲家のレナード・バーンスタインの伝記映画「マエストロ:その音楽と愛と」が7部門で候補となった。また、日本の作品では「PERFECT DAYS」が国際長編映画賞、「君たちはどう生きるか」
吉祥寺プラザはJR吉祥寺駅から商店街を抜けて5分ちょっと、五日市街道沿いにある。「中学2年のときに友達と『名探偵コナン』を見た記憶が強く残ってる」。映画を見終えた杉並区の会社員古賀恒寿さん(41)は振り返った。隣には一昨年に一緒に「劇場版 呪術廻戦 0」を見た妻絹子さん(44)。「2人で来た劇場がなくなるのは寂しい」 吉祥寺プラザは1956年に「吉祥寺東映」として開館。216席あり、片岡千恵蔵らの時代劇や、高倉健の任侠(にんきょう)映画など東映の新作を上映した。97年、アニメに力を入れていた当時の支配人が、東宝関係者に「吉祥寺で『もののけ姫』をかける劇場がない」と相談され、劇場名を「吉祥寺プラザ」に変更してまで「もののけ姫」を上映。前日まで東映の「失楽園」が大入り満員という状況での決断は関係者を驚かせたとの逸話が残る。
ILLUSTRATION BY MATTHEW COOLEY. PHOTOGRAPHS USED IN ILLUSTRATION: SHUDDER/IFC, UNIVERSAL PICTURES, PABLO LARRAÍN/NETFLIX. HULU 幽霊屋敷が舞台のローファイな傑作から、日本を代表する怪獣映画の最新作にいたるまで、2023年は背筋が凍るようなホラー映画が目白押しだった。米ローリングストーン誌が選んだ2023年の10本を紹介する。 【写真ギャラリー】2023年ベスト・ホラー・ムービー トップ10 気味の悪さという点では無敵の作品や、誰もが知るシリーズ物のリブート/リメイクが数多く生まれた年……。総括すると、2023年はそんな1年だった。 いまでもホラー映画は、金曜日の夜のシネコンに欠かせないジャンルとして親しまれ続けている。公開の週末にそこそこの観客を動員するだけでなく、
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