渡會 こちらこそ、ありがとうございました。本になる前の原稿を読ませていただき、貴重な経験でした。 竹宮 まだタイトルも決まっていない段階でお願いさせていただいたんですよね。いつも、タイトルが未定の原稿は作業中のフォルダに仮のタイトルをコードネームみたいに入れてるんですけど、それが「LOVE」だったんです。 渡會 おおお。 竹宮 今回のタイトルをどうするかという打ち合わせで、仮のタイトルは「LOVE」なんですよ、と言ったら編集さんが急に挙動がおかしくなって。 渡會 ハハハハハ。 渡會将士(わたらい・まさし)©杉山拓也/文藝春秋 竹宮 急にあわあわしだしたんです。そしたら、「この小説にあうなと思って聞いていた曲があるんです。そのタイトルが『LOVE』」と。それが、渡會さんのバンドのFoZZtoneの「LOVE」(シングル『LOVE』収録)だったんです。 渡會 「あわあわ」の時点でダダ漏れですけ