ドナン効果(ドナンこうか、Donnan effect)とは不透過性のイオンが膜の片側に存在する場合に透過性のイオンも不透過性のイオンの影響を受けて膜の両側に不均衡に分布される現象。この現象により膜の両側に電位差が生じる。細胞内液、細胞外液では透過性イオンと不透過性イオンの両者が存在するため、細胞膜を隔ててドナン効果が成立する。また血漿における膠質浸透圧の発生にもドナン効果が寄与している。 フレデリック・ドナンとウィラード・ギブズの名前から、ギブズ-ドナン(Gibbs-Donnan)効果とも言う。 細胞膜を介したドナン平衡(模式図) 概要[編集] ドナン効果は、ギブス・ドナン効果(Donnan's effect、Donnan law、Donnan equilibrium、Gibbs-Donnan equilibrium)とも言われる。その内容は、半透膜の近くにあるイオンが、膜の両側に均等に分